打って走れる24歳に現ドラで新戦力 結婚で心機一転、健在示す34歳…ハムの激戦ポジション
田宮が109試合で打率.277、10盗塁とブレークを果たした
2年連続最下位から2位へと躍進した2024年の日本ハムでブレークを遂げた1人が、田宮裕涼捕手だろう。2023年までの5年間で31試合の出場にとどまっていた24歳が、2024年は109試合で打率.277、10盗塁。“打って走れる正捕手”となったが、打倒・田宮を掲げる捕手のポジションは激戦の模様を呈している。
2024年のスタメンマスクを見てみると、田宮の81試合に次ぐのが52試合の伏見だ。2022年オフにオリックスからFAで加入。34歳とベテランの域に達しつつあるが、まだまだ健在ぶりを示したい。
ほかは郡司が5試合、清水が3試合、進藤と梅林が1試合ずつだった。郡司は打力を活かして三塁や左翼での出場が増えた。28歳の清水は2021年は100試合と主戦だったが、2024年はわずか12試合の出場にとどまり期するものもあるだろう。オフには女子ゴルフ吉本ひかるの姉・百花さんとの結婚を発表。新妻のためにも厳しい戦いに立ち向かう。
ルーキーイヤーの進藤は、同期でドラフト1位の細野とのバッテリーで6月18日に1軍デビューも勝利に導けず、2試合3打数無安打で同27日に抹消となった。イースタン・リーグでは60試合と経験を積んでおり、2年目の飛躍を誓う。梅林は2023年オフに戦力外となり育成で再契約。2024年7月に支配下復帰した。1試合の出場に終わった古川も正念場だ。
ここに現役ドラフトでソフトバンクから吉田が加入した。2024年の1軍出場は10試合ながら、2軍では79試合に出場して打率.303を残すなど大器の片鱗をのぞかせている。なによりもソフトバンクからの加入といえば、昨オフの現役ドラフトで移籍した水谷瞬外野手が大ブレークを果たしているだけに“再現”への期待も高まる。
“扇の要”と呼ばれ、1つしかない捕手というポジションにはチームの命運が懸かっている。
(Full-Count編集部)