元巨人左腕・戸根千明が社会人野球へ　強豪・日本新薬で現役続行、昨年広島を戦力外

日本新薬硬式野球部が発表「大きな戦力となることと期待しております」

　広島から昨年、戦力外通告を受けて退団した戸根千明投手が6日、社会人野球の日本新薬で現役続行することが明らかになった。同社硬式野球部がSNSで発表した。

　同社硬式野球部は「この度、日本新薬硬式野球部は、前広島東洋カープの戸根千明投手が加入することとなりました。戸根投手はNPBにて左のサイドスローから繰り出す強力なストレートと多彩な変化球を武器に活躍してきました。その実績と経験は、当チームにとって大きな戦力となることと期待しております」と発表した。

　32歳の左腕は、2014年ドラフト2位で日大から巨人に入団。2015年には貴重な中継ぎ左腕として活躍した。2022年に現役ドラフトで広島に指名され、移籍。広島1年目は24登板で1勝0敗5ホールドの成績を収めたが、昨年の1軍登板はなかった。

　日本新薬野球部は京都に本拠地を置き、2019年にはスポニチ大会で優勝するなど歴史のあるチーム。社会人野球の強豪で、新たな一歩を踏み出すことになる。同じ近畿地区のミキハウスには古巣の巨人から桜井俊貴投手や高橋優貴投手、菊田拡和内野手の3人が在籍しており、火花が散る同地区は今年の社会人野球の話題を集めそうだ。