続々補強で埋まった40人枠…MLB公式が挙げたド軍の放出候補3人 ベテラン移籍も「驚きはない」
MLB公式がド軍の放出候補を予想…テイラー、ロハス、アウトマンを挙げた
2年連続ワールドシリーズ制覇を目指すドジャースは、今オフも積極的な補強を展開。その1人がKBO(韓国プロ野球)キウムからポスティングシステムを利用した金慧成(キム・ヘソン)内野手で、3年1250万ドル(約19億8000万円)で獲得し、ポジションが重なるギャビン・ラックス内野手をレッズに放出した。MLB公式サイトは今後も補強が続く可能性があると指摘、更なる放出候補の名前を挙げた。
同サイトは、「ドジャースが次に放出する可能性がある選手」とのタイトルで記事を掲載。「飽和状態になっていた二遊間に対処したのだから、今後も動きがあっても驚きはない」と占った。「日本の天才ロウキ・ササキや重要な場面で起用できるリリーフ投手の獲得を狙っている。今後の動向次第で40人枠を空ける必要がでてくるかもしれない」とし、3人の名前を挙げた。
1人はユーティリティのクリス・テイラー外野手。2024年は87試合で打率.202、4本塁打に終わった。スピードと全ポジション守れるユーティリティ性は名刺代わりになるとした上で「攻撃面ではここ数年大きく低下した」と指摘する。4年6000万ドル(約94億8200万円)の契約を結んだ34歳は契約最終年となるが、「よくても何でもできる代打要員でしか価値を見出すことはできないだろう。しかも、そういう選手を何人も抱えることはできない」とし、同タイプでFAになっているエンリケ・ヘルナンデス内野手との共存を「想像するのは難しい」と述べている。
次に挙げたのはミゲル・ロハス内野手。昨年は103試合で打率.283、6本塁打をマークした。記事は「ロハスの株はここ最近で最も上昇している。ベテラン内野手はキャリア最高とも言える打撃成績を残し、遊撃など内野の守備でも活躍した。36歳のシーズンに突入するが、ドジャースは500万ドル(約7億9000万ドル)のオプション権を行使した」と説明。一方で、「2025年のドジャースでの役割はテイラーと被るだろう。ロハスは(テイラーと比べて)チームに優しい契約を結んでおり、最近の成績も彼より優れている。しかし、スピードやユーティリティ性の高いテイラーの方が控え選手として適任だろう」と論じている。
もう1人は27歳のジェームズ・アウトマン外野手。2023年は151試合で23本塁打も、2024年は53試合で打率.147と低迷した。記事は「一時はドャースの将来の核となる選手になると思えたが、今後チームにどうフィットするか不透明だ」と解説。2025年の外野陣は、マイケル・コンフォートが左翼、トミー・エドマンが中堅、テオスカー・ヘルナンデスが右翼に就くと予想されており、「定期的に出場機会を確保することは難しいようにみえる。しかも、アンディ・パヘスとも(外野を)争わないといけない」と評している。今後も動きがあるのか、注目される。
(Full-Count編集部)