“大谷2世”は二刀流封印 メジャーキャンプへ招待参加「最大の武器に集中する」

ロイヤルズのジャック・カグリオーン【写真:Getty Images】
ロイヤルズのジャック・カグリオーン【写真:Getty Images】

カグリオーンはロイヤルズのキャンプへの招待参加が決定

 昨年のMLBドラフトでロイヤルズから1巡目(全体6位)指名を受けたジャック・カグリオーン内野手が、招待選手として今春のメジャーキャンプに参加することが決まった。大学では投打二刀流で活躍し、“大谷2世”として注目を集めた24歳は当面、野手に専念するという。

 MLB公式サイトは「ロイヤルズがプロスペクト1位のカグリオーンにスプリングトレーニングへの招待を与える」の見出しで、ロイヤルズ番を務めるアン・ロジャース記者の記事を掲載。ロイヤルズのプロスペクトとしてトップにランクされ、MLBパイプラインのトップ100リストで17位にランクされているカグリオーンが、アリゾナ州サプライズで行われるスプリングトレーニングで、将来のチームメートであるボビー・ウィットJr.内野手、ビニー・パスカンティーノ内野手、サルバドール・ペレス捕手らと顔を合わせる予定と伝えた。

 24歳は電話インタビューで「ボビーやビニーと同じフィールドでプレーできること、キャプテンや頼れる存在としてサルビーがどれだけの影響力を持っているかを見られることは、本当にエキサイティングだ。彼らから学ぶのがとても楽しみ。これまでみんな、とても歓迎してくれている」と語った。

 カグリオーンはフロリダ大で投打二刀流として活躍した。昨年は同大の最長タイ記録となる30試合連続安打。大学通算本塁打75本は同大の最多記録となった。投手でも16試合に登板し、73回2/3を投げ5勝2敗、防御率4.76をマークした。しかし、当面は打者に専念する。カグリオーンとロイヤルズは一塁手としてのプレーにも専念することで合意した。今季はロイヤルズ傘下2Aでスタートする可能性が高いが「早期昇格の可能性は否定されていない」と記事は述べている。

「今、自分が持っている最大の武器に集中することが本当に重要で、それはメジャーリーグレベルでの攻撃力だ。我々はその点で(意見が)合致していて、(打者専念がMLBに)到達への最短の道だと思う。投球はもう少し磨かなければならない部分だ」とカグリオーン。さらに「投球は常に頭の中にある。1年間打者をやらずに再び出場して、本当に良い投手を前に打てるとは考えられない。しかし投手としては、腕のケアなどの小さなことに気を配っている限り必ずうまくいく。それが私の考えだ。チームを助けるためには何でも喜んでやる。私はただ勝ちたいだけなんだ」と続けた。

 昨年夏にロイヤルズと契約した後、カグリオーンは傘下ハイAでプロデビュー。打率.241(116打数28安打)、2本塁打、14打点、OPS.690を記録した。アリゾナ秋季リーグでは打率.236(89打数21安打)、5本塁打、21打点、OPS.749をマークした。メジャーキャンプでアピールできるか、注目される。

(Full-Count編集部)

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