大谷翔平は1000億円契約でも「バーゲン」 米記者が分析、理解不能な数々の“恩恵”

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷はドジャースと10年7億ドルの契約を締結…年俸の97%が後払い

 ドジャース・大谷翔平投手は2023年12月、当時のスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(当時1014億円)の契約を結んだ。契約1年目から「54本塁打&59盗塁」と異次元の成績を残し、チームは世界一、自身も3度目のMVPに選ばれた。巨額契約ながらも米メディアは「バーゲン」と見ているようだ。

 米スポーツ局「FOXスポーツMLB」の公式X(旧ツイッター)は14日(日本時間15日)、自社X(旧ツイッター)を更新。「球界で最も価値があり、球団に優しい契約は誰?」とし、ローワン・キャブナー記者によるデータに基づいて分析した記事を寄稿した。

 2023年ナ・リーグMVPに輝いたブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手(8年1億ドル/約158億円)、2024年ア・リーグMVP投票2位にはいった俊英、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手(11年2億8880万ドル/約466億円)らを抑え、堂々の1位に選出されたのが、1000億円を超える規格外の契約を手にした大谷だった。

 キャブナー記者は「7億ドルの契約が“バーゲン”の1位に立つのはどうしてでしょうか」と投げかけた。今季年俸はわずか200万ドルに過ぎないものの、前人未到の「50-50」をクリアし、勝利貢献WARも9.2をマーク。そして、後払い契約を組み込んだことで「契約の現在価値は4億6000万ドルに下がり、平均年俸は4600万ドルに抑えられた。これにより、ドジャースはオオタニを中心とした優勝チームを構築することを助けた」と、補強も後押ししたことに言及している。

 さらに「ドジャースがオオタニの後払いで生まれた金額を賢く運用すると仮定して、彼の世界的な影響力が作り出した購買力、マーケティング、スポンサーシップ収益を考慮すれば、この契約は最終的に元を取れるはずだ」と、桁外れの経済効果をもたらしたとした。そして、「すべてを考慮すると、オオタニの契約はすでに、1年間だったとはいえMLB史上最高額の契約としての価値が十分あるように思える。しかも、彼はまだ投球すらしていない」と締めくくっている。

 ただ結果を残すだけでなく、付随してもたらした数々の恩恵。1000億円という最高額の契約であっても、大谷が「バーゲン」と評価されるのも納得と言える。

(Full-Count編集部)

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