同僚の勧誘、入団の決め手、背番号のお礼は? 佐々木朗希が語った交渉の裏側、一問一答

入団会見に臨んだドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】
入団会見に臨んだドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】

背番号11披露「実績のあるロハス選手に譲っていただき感謝」

 ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手の入団会見が22日(日本時間23日)、ドジャースタジアムで行われた。20球団による激しい争奪戦の末に、大谷翔平投手、山本由伸投手らが所属するドジャース入りを決断。ネイビーのスーツにスカイブルーのネクタイで登場した佐々木が、入団に至った経緯などを語った。スピーチと一問一答は以下の通り。

「ロサンゼルスの町全体が大変な時にたくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございます。会見を開いていただいたドジャースの皆様に感謝します。きょうこうして、ユニホームに袖を通してみて自分はゼロからスタートするんだと身が引き締まる思いです」

「今回、MLBに移籍する際に自分のような実績のない選手に対し、たくさんの球団から熱心に声をかけていただきました。自分が選手として一番成長できる場所を純粋に選ぶことができる機会をいただき、どの球団にもそれぞれ魅力を感じたので、ひとつを選ぶのはとても難しい決断でした」

「いろいろな意見があるのは重々承知しています。目標を信じて、自分の可能性を信じて前に進んでいきたいと思います一生に一度のこの機会を楽しみかみしめて、この1か月を過ごしました。どの球団にもそれぞれ魅力を感じたので、ひとつを選ぶのは非常に難しい決断でした。いろいろな意見があるのは重々承知しています。自分の目標をベストだと信じて、自分の可能性を信じて前に進んでいきたいと思います」

「ロサンゼルスは苦しい状況ですが、これからも前進していこうと思います。最後に、ロッテの皆様、ファンの皆様、自分の挑戦を青押ししてくれて本当に感謝しています。交渉してくれた代理人、チームのすべての皆様、支えてくれた家族に感謝したいです。ありがとうございました」

ドジャース入りの理由は「一番はフロントの安定感」

――決断の理由。
「どの球団もそれぞれ魅力はあったんですけど、いろんな話をした上で、総合的にドジャースが一番良かった」

――どのような話をした。
「契約の条件にはあまり差がなく、限られた時間の中でより具体的にチームの考えなどを理解したかった」

――交渉の決め手。
「一番はフロントの安定感かなと思います」

――大谷、山本からは。
「メッセージで連絡いただいたんですけど、自分からドジャースでお世話になりますと伝えてそれぞれ『ようこそ』みたいな感じで連絡をいただきました」

――当面の目標。
「すべてのことが初めての経験になりますし、NPBと違ったことが多いと思いますが、マイナー契約を結んでいるのでメジャー契約を勝ち取れるように頑張りたいなと思います」

――チームに大谷、山本もいる。
「今回の交渉では移籍の決断するうえで重要視はしていませんでした。ただ大谷選手も山本選手も素晴らしい選手ですし、それ以外にも素晴らしい選手もいっぱいいるので一緒にプレーできるかのしれないという凄く楽しみな部分もありますけど、まずはそのステージに立てるように頑張りたいなと思います」

――背番号11、ロハスに何か贈る?
「実績のあるロハス選手に番号を譲っていただき感謝しています。ただ何をあげるかは詰め切れていないので、チームに入ってからいろいろ相談して決めたいなと思います」

――愛犬は?
「黒のトイプーで、誕生日が一緒です」

背番号11を選んだ理由…今の課題は

――日本人が在籍しているのは大きい。
「日本人が在籍していることは決断するうえで重要視してなかったんですけど、ただ日本人を受け入れる環境があるいるかどうかが日本人がいるかどうかより僕の中では大事だった」

――どこを評価してくれた?
「ストレートと、あとはフォーク。一番はそこじゃないかと思います」

――背番号11を選んだ理由とMLBでの目標。
「まず11番については、学生時代に何度かつけていて、その中で思い入れのある番号だったので。先ほども言いましたけど、実績のあるロハス選手には本当に感謝しています。メジャーリーグでは、マイナー契約でのスタートになりますので、まずはメジャーの舞台で、ステージでプレーするために頑張るだけかなと思います」

――自分に今、足りない部分は?
「僕の中では全部が足りないと思っています。しいてあげれば、試合数が日本より多いので、そのあたりの対応はより一層頑張らなければいけないなと思います」

――プロ1年目に右肘を痛めた影響。
「(メジャー挑戦を)あと2年待てばという声も多く聞きますけど、その2年こういった状態で迎えられるか分からないですし、この2年間(米国で)過ごすことが僕にとって価値があると判断しました」

――ドジャースの投手は近年、怪我が多い。
「自分も日本で何度か細かい故障はしてて、それはチームの方針が関係しているとは思わないし、自分自身で解決できることもあると思うので、そこは頑張っていくし、どうにかやっていくしかないと思います」

――交渉にベッツら同席。
「ベッツ選手に、ずっと『もしドジャースに入ったら、アリゾナキャンプでおいしいアイスを食べにいこう』と言われました」

――ドジャースファンに見てほしい部分と理想の投手像。
「自分の中ではストレートとフォークボールを中心に投球を組み立てているので、そこを見てほしいかなと思います。あとは1年間通して自分のいいときのパフォーマンスを維持するのが大事になってくると思う」

――次の夢は?
「マイナー契約のスタートになるので、厳しい競争を勝ち上がってメジャーの舞台でプレーすることです」

(Full-Count編集部)

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