鷹・上沢、新庄監督の“発言”にも冷静 「やることは変わらない」「野球で頑張りたい」
ファーム施設で自主トレ公開「もう一度先発でやりたいと思っている」
ソフトバンクに加入した上沢直之投手が25日、福岡県筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で自主トレを公開。多くのファンが見守る中で体を動かした後、報道陣に対応した。古巣の日本ハム・新庄剛志監督への発言について冷静に対応。「どこに行ってもやることは変わらない」などと語った。
新庄監督は8日、上沢について「ああいう決断をされたのはすごく悲しい。一緒にやりたかった」などと述べた。20日の12球団監督会議でも、米国へ渡って1年でソフトバンク入りしたことに触れ「この流れはやめてほしいと言った」と明かしていた。
上沢はこの日、新庄監督の発言について「どこに行ってもやることは変わらないですし、しっかり自分の野球をやるだけなので。そこは変わることはないので。しっかり野球で頑張りたいと思います」と落ち着いた様子で語った。開幕2カード目で日本ハムと対戦するが、「まずは(チーム内の)競争に勝つことが先だと思うので。そこはまだ見てないですね」とも述べた。
沖縄・宮古島での自主トレではブルペンに4度入ったという右腕はこの日、屋内練習場で軽いランニングやストレッチ、体幹トレーニング、キャッチボールなどをこなした。選手やスタッフと握手し、談笑する場面もあった。
「自分の良さを見つめ直すというか、持ち味のフォームとボールのギャップを作るよう、できるだけ力を抜いてやっています」とテーマを明かした。さらに「アメリカであまり先発をしてこなかったので。もう一度先発でやりたいと思っているので、球数を投げられるようなメカニック、体作りに力を入れています」と続けた。米国で痛めた右肘は良好。「今のところ問題ないかなと思っています」と明かした。長かった髪の毛を前日24日にカット。「しっかりさっぱりして、心機一転。しっかり切ったのは1年ぶりでしたね」とも述べた。
30歳右腕は専大松戸高から2011年ドラフト6位で日本ハムに入団。2023年までにNPB通算70勝を挙げた。2024年1月にレイズとマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加もマイナーへの合流を通達され、オプトアウト(契約破棄)を行使してレッドソックスに移籍した。4月28日にメジャー初昇格を果たし、2登板で勝敗は付かず。5月以降は傘下3Aウースターで過ごし、マイナーでは20登板で5勝4敗、防御率7.63だった。
(Full-Count編集部)