「どれだけやれるんやろ?」 ももクロと交流イベントも…田中将大に悲壮な覚悟
田中将大がファン交流イベント、移籍1年目の楽しみは「自分がどれだけやれるんやろ?」
約500人のファンを集めた、ももいろクローバーZとのファン交流イベント。巨人・田中将大投手は都内で行われた「マー君ROOM2025」の終盤、イベント開催までの複雑な心境を口にした。
「本当に開催するのかを迷いました。ただ応援してくれる方々に関しては、自分が悪かったからやらんというのは違う。こういう状況でも応援してくださるファンの方々に何か還元できたらと」
昨季はプロ18年目で初めてのシーズン未勝利。1軍登板も1試合のみと屈辱にまみれた。「正直、昨年は何も出来なかった」。栄光を極めた楽天に別れを告げての巨人入り。この日のイベントには「祝!読売巨人軍入団」とのタスキを掛けて登場。巨人の球団歌「闘魂込めて」が流れる中での登場となったが、1年前は全く想像もしなかっただろう。
27日はキャンプ地の宮崎へ入る。2013年WBC合宿以来の宮崎で「ちょっと楽しみ」とも語ったが、悲壮な覚悟を胸に挑む。「ここでオフは終わったと思う。本当に結果を出すしかない。そこに向けて何をやるべきか。1つ1つクリアしていって、いい時間を過ごしたい」。覚悟に満ちた言葉をつないだ。
あと3勝に迫った節目の200勝だけでなく、少年時代にチームメートだった坂本勇人との共闘。話題盛りだくさんのシーズンとなる。ただ、田中の感じ方は少し違うようだ。「新しい環境で迎えるシーズン、一番楽しみにしていることは?」。報道陣からの問いかけに迷わずに言った。
「自分がどれだけやれるんやろ? そこですかね。もちろんやるつもりでいますけど」
レジェンドの不退転のシーズンがいよいよ始まる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)