大谷翔平が“激変”させた「LAの観光」 課徴金160億円も恐れず…ド軍の思惑に衝撃

米ESPN記者「誰もがドジャースに入りたいと思っている」
ドジャース・大谷翔平投手が誕生してから1年。前人未到の「50-50」を達成したが、本拠地のあるロサンゼルスを大きく変えたようだ。米スポーツ局ESPNのオールデン・ゴンザレス記者は米ポットキャスト「ファウル・テリトリー」に出演。昨オフに10年総額7億ドル(約1090億円)で獲得したドジャース側の思惑を踏まえ、大谷獲得による本拠地の変化を伝えた。
ドジャース、エンゼルスなど主に西海岸で取材活動をするゴンザレス記者。ドジャースが大谷と結んだ10年7億ドルは当時のスポーツ史上最高額だったが、ドジャースにとっては“当然”の大型契約だったという。「2024年に入る前から、ビジネスの観点でショウヘイ・オオタニが持つ意味について非常に好ましい予測をしていた。それが欲しがった大きな理由だ。周知の事実だ」。
だが、大谷による経済効果は「ドジャースの想像をはるかに超えた」という。ドジャースタジアムには多くの日本人ファンが観戦に訪れるように。「私はドジャースタジアムにいることが多いが、とにかく毎日、日本からのツアー客がやってくる。ロサンゼルス観光そのものも、ショウヘイ・オオタニのおかげで劇的に変わった」とゴンザレス記者は伝えた。
大谷がドジャースと結んだ7億ドルのうち6億8000万ドル(約1059億円)が後払いに。これが山本由伸やブレイク・スネルら大物選手の獲得につながり、他球団の一部ファンからは戦力格差を嘆く声があがっている。だが、アンドリュー・フリードマン編成本部長らフロント陣は、これが球団の目指していた世界だという。
「現在のフロント陣は着任当時から『ドジャースとロサンゼルスをFA選手が目指す場所にしたい』とよく話していた。そうなるまでに数年かかったが、今ではそうなっている」
昨季のドジャースの年俸総額は3億5300万ドル超(約550億円)。2024年の課税ラインの2億3700万ドル(約369億円)を大幅に超え、史上最高額の1億300万ドル(約160億円)の課徴金(ぜいたく税)が課されると伝えられている。それでも、ドジャースの方針は揺るがない。
「誰もがドジャースに入りたいと思っている。そして彼ら(ドジャース)はお金を使うことを惜しまないので、そういった選手たちの気持ちをうまく生かしている」
磐石の球団運営で昨季まで12年連続ポストシーズン進出中。ドジャースに死角は見当たらない。
(Full-Count編集部)
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