年俸58億円のエ軍“不良債権”、復活なるか「1.2」 378億円契約も残すは2年
昨季は57試合で打率.218、0本塁打、14打点、OPS.574
2020年に7年総額2億4500万ドル(約378億円)の大型契約でエンゼルス入りしたアンソニー・レンドン内野手。“不良債権”と揶揄されてきたが、残す契約も残り2年となった。度重なる故障もあって出場すらままならぬ事態が続いているものの、米データ会社は2025年に“復活”を予測している。
レンドンはナショナルズ在籍時に球界屈指の大型三塁手として君臨した。2017年には25本塁打、100打点、OPS.937の成績を残し、20219年には146試合で打率.319、44二塁打、126打点、OPS1.010をマークして打点王を獲得した。プレーオフでも活躍し、球団初のワールドシリーズ制覇の原動力に。同年オフにFAとなり、エンゼルスと巨額契約を結んだ。
60試合の短縮シーズンだった移籍1年目の2020年は52試合出場で出塁率.418、OPS.915と実力を発揮したが、以降は急激に成績が悪化。2021年からは58、47、43試合出場に終わり、昨季も57試合で打率.218(206打数45安打)、0本塁打、14打点、OPS.574という寂しい成績だった。
果たして2025年シーズンはどうなるのか。メジャーリーグでは過去の成績や打球傾向、打席内容、年齢などに基づいてパフォーマンスを予測するシステムが確立しており、米データサイト「ファングラフス」では「Steamer(スチーマー)」などが採用されている。同システムによると、レンドンの2025年は6年ぶりとなる100試合に出場し、402打席で打率.244、8本塁打、44打点、OPS.699と算出。勝利貢献度WARは1.2だった。
今季年俸3800万ドル(約58億7000万円)で球界6位の高給取りであり、本来のポテンシャルを考慮すれば、物足りない成績であることは否定できない。とはいえ、直近4年間のWAR1.3だったことを踏まえれば、“復活”と見ることもできる。果たしてレンドンは、かつての姿を取り戻し、長らくプレーオフから遠ざかるエンゼルスに勝利をもたらすことができるだろうか。
(Full-Count編集部)