“出戻り”助っ人の成功度…バウアーはどっち? タイトル獲得の裏で、28日で帰国した大物も
日本球界復帰後にシコースキーはセーブ王、ローズは打点王
DeNAがトレバー・バウアー投手との契約合意を27日に発表した。2023年に10勝を挙げた大物右腕が2年ぶりに復帰。2年連続日本一へ機運が高まっている。日本に出戻りした過去の外国人選手ではタイトルを獲得した選手がいる一方、期待外れの成績で早々に退団したケースもある。
活躍した選手ではロッテ、巨人、ヤクルト、西武の4球団でプレーしたブライアン・シコースキー投手が挙げられる。2001年からロッテで3年間、2004年から巨人で2年間、主に中継ぎでフル回転。2006年はパドレス、インディアンスで計30試合に登板した。翌2007年のシーズン途中にヤクルトと契約。日本球界に戻ると、2008年からロッテで2年間、2010年から西武で2年間プレー。2010年は33セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。
本塁打王を4度、打点王を2度獲得していたタフィ・ローズ外野手は2005年に1度は現役引退を表明。しかし2007年にオリックスで現役復帰すると、42本塁打を記録した。翌2008年には3度目の打点王のタイトルを獲得。2013年に楽天でプレーしたケーシー・マギー内野手は2017年に巨人でNPB復帰。打率.315、18本塁打、77打点の好成績を残した。
ルイス・ロペス内野手は1996年に広島に入団すると同年に打点王、1997年には打点王と最多安打のタイトルを獲得した。その後、ダイエー(現ソフトバンク)、米独立リーグなどでプレーし、2000年に広島復帰。93試合の出場で打率.313、20本塁打と結果を残し2002年までプレーを続けた。フェルナンド・セギノール外野手は2002年にオリックスに入団。23本塁打を放ったが、打率.204に終わり1年で退団した。2004年に日本ハムでNPB復帰すると活躍。通算172本塁打、483打点の成績を残した。
ロバート・ローズは来日からわずか28日で帰国、デスパイネは打率.071
出戻りでも再び輝く外国人選手がいる一方、思うような成績が残せなかった選手も多い。西武黄金期を支えたオレステス・デストラーデ外野手は1992年に41本塁打で3年連続の本塁打王に輝いた。同年オフにメジャー復帰。1995年に再び西武に復帰したが、46試合で打率.245、6本塁打、23打点だった。
横浜(現DeNA)で首位打者1度、2度の打点王に輝いた最強助っ人、ロバート・ローズ内野手は2000年オフに横浜を退団。2年後の2002年にロッテでNPB復帰を果たしたが、来日からわずか28日で帰国した。ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手も、わずか1年で出戻りしている。2022年は打率.269、14本塁打、40打点だったが、2023年途中に加入すると、打率.071と大不振。わずか1年で再び退団となった。
中日で左腕エースとして活躍したチェン・ウェイン投手は2011年には25試合に登板し8勝10敗、防御率2.68の成績を残し、メジャーへ移籍。3度の2桁勝利を挙げるなどMLB通算59勝をマークした。2020年にロッテで日本復帰し、翌年は阪神でプレーしたが、2年で6登板に終わった。
他にもソフトバンク、阪神に所属したジェイソン・スタンリッジ投手や日本ハムでプレーしたシャーマン・オバンドー外野手らが帰国後に再び日本球界に復帰している。日本球界を1度経験したことが強みになって活躍する選手もいれば、年齢的な衰えもあって活躍できないケースもある。17日に34歳を迎えたバウアーは、果たしてどんな成績を残すだろうか。
(Full-Count編集部)