イチロー氏の打球で「血が出ているんじゃ…」 急所直撃で痛感した“特異さ”

マリナーズ時代のイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ時代のイチロー氏【写真:Getty Images】

エンゼルスの選手だったサーモン氏…イチロー氏の打球でアクシデント

 イチロー氏が米野球殿堂入りを果たし、米スポーツ局「ESPN」では元チームメートや関係者のコメントを紹介している。マリナーズと同地区のエンゼルスで長年プレーした元外野手のティム・サーモン氏は、イチロー氏の打球で起こった“アクシデント”を振り返った。

 2000年には34本塁打を放つなど主砲として活躍したサーモン氏は、守備の際のエピソードを明かした。「彼(イチロー)が私に向かってライナーを打った。彼の打球の強さは、(ボールが)バットからロケットのように飛び出した感じだったんだ」。ワンバウンドで捕球しようと前進したが、想定よりも勢いよくバウンドした。

「グラブを下げるのが間に合わず、ボールが急所に当たったんだ。(痛みで)転げまわらないように全力を尽くしたよ。ボールを拾い上げて投げ込んで投げたが、『オーマイゴッド』という感じだった」

 痛みに襲われたサーモン氏は、「その後、外野を歩き回っていたんだが下半身がひどく焼けるように痛かったから、きっと出血しているに違いないと思って何度も下を見て、『血が出ているんじゃ?』って確認をした」と焦りが止まらなかったようだ。

 鋭い打球を左右に打ち分け、3089本の安打をマークしたイチロー氏。「彼はボールをとても強く打つので、本当に油断できない。内野手らがそのことを話しているのを聞いたのを覚えている。彼は強烈なワンバウンドか2バウンドの当たりを打つから、外野へ抜けてしまう。彼のバットに当たった打球はそれだけ(他とは)違っていたんだ」と、敵として目撃したイチロー氏の打撃を振り返った。

(Full-Count編集部)

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