新人トレで肘痛も「言えなくて…」 “結婚直後”に受けた戦力外、苦悩の4年で残った後悔
DeNA時代の齋藤俊介氏【写真提供:産経新聞社】2017年ドラフト4位でDeNAに入団した齋藤俊介さんは通算16試合登板
2018年から4年間DeNAでプレーし、現役を引退後は3年間ファームサブマネジャーを務めていた齋藤俊介さんは、昨年12月からソフトバンクのグループ会社であるSB C&S株式会社で営業マンに転身した。即戦力の期待を受けながら、1軍登板はわずか16試合で防御率5.76。故障に苦しみ、「戦力外」の文字がちらついていたプロ野球生活を振り返った。
成田高から立教大、JX-ENEOS(現ENEOS)を経て、2017年ドラフト4位で晴れてプロの門を叩いた。“社会人卒”として「即戦力右腕」と謳われたが、プロ1年目は1軍どころか実戦登板なしに終わった。「実は新人合同自主トレから肘が痛くて、でもいきなり怪我をしたとは言えなくて……。頑張ったらキャンプ中に投げられなくなってしまったんです。言っておけばな、とか後悔は多少あります」。
待望の1軍デビューは2019年だった。リハビリをともに過ごしたトレーナーが横浜スタジアムに駆けつけ、涙を流して応援してくれたと後に聞いた。「緊張してあまり覚えていないんですけど、諦めずやってきてよかったと思いました」と喜びに浸った。しかし、長くは続かない。この年16試合に登板したのを最後に、齋藤さんが1軍マウンドに帰ってくることはなかった。
3、4年目と再び怪我に悩まされた。「どうしても戦力外がちらついてきちゃうんですよね」。1年勝負のプロ野球。危機感を感じるのは当然のことだった。それでも齋藤さんはとにかく全力で毎日を過ごした。心が折れそうになっても、2軍施設に向かう車の中で「今日もやるぞ! もっとできる!」と自らを奮い立たせた。
元DeNA・齋藤俊介氏【写真:町田利衣】サブマネ時代も「スカスタDASH」出場やネタ帳を持ち歩いた盛り上げ役
(町田利衣 / Rie Machida)
