まさかのKOに首脳陣“本音” 「心配しないわけではない」…上沢直之への変わらぬ信頼

西武戦に先発したソフトバンク・上沢直之【写真:冨田成美】
西武戦に先発したソフトバンク・上沢直之【写真:冨田成美】

鷹・上沢が3回途中10安打7失点でKOされた

 パ・リーグ開幕まで3週間あまり。焦る必要もないが、気にならないわけはない。ソフトバンクの上沢直之投手が1日、西武との練習試合「2025球春みやざきベースボールゲームズ」に先発登板した。今季2度目の実戦マウンドとなったが、3回途中10安打7失点の大乱調。同リーグの相手に不安を残す結果となった。

 2回無安打無失点と好投した22日のオリックス戦以来となる登板。初回は安打2本と四球で無死満塁を招き、セデーニョに右中間へのグランドスラムを浴びた。2回も押し出し死球を与えるなど3失点。3回のマウンドにも上がったが、先頭打者から2連打を許し、指揮官はたまらず投手交代を告げた。

 試合後に取材対応した小久保裕紀監督はきっぱりと言い切った。「課題があったみたいなので。結果はいいです。それはそれで、また次の課題になるだけなので。出力は前より上がっていたので、そこはよかったですね」。指揮官は有原航平投手、リバン・モイネロ投手、大関友久投手に対して開幕ローテ内定を明言。上沢はその3人に次ぐ有力候補とみられていた中で、評価は変わらないことを強調した。

 一方で、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)の見方はこうだ。「現状まだ課題が残ったというところですよね。ポジティブに考えられる部分もありましたし、今日の結果イコール評価ではないです」。そう明かした上で、「全投手に対してそうですけど、心配しないわけではないです」と本音ものぞかせた。

 リーグ連覇、そして昨季は届かなかった日本一を狙うソフトバンク。今季から新加入した右腕の出来はペナントレースの行方を大きく左右するといっていい。次回どのような姿を見せてくれるのか、注目が集まる。

(飯田航平 / Kohei Iida)

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