奥川が抱え続けた「ストレス」 19歳で9勝→通算12勝…復活の裏にあった“鈍感力”

ヤクルト・奥川恭伸【写真:小林靖】
ヤクルト・奥川恭伸【写真:小林靖】

ヤクルト・奥川、五十嵐亮太氏のYouTubeチャンネルで対談

 ヤクルトの奥川恭伸投手が、日米で23年の現役生活を送った五十嵐亮太氏のYouTubeチャンネル「イガちゃんねる」に出演。ヤクルトの先輩との対談で、復活白星を挙げて号泣した舞台裏などを明かした。

 2019年ドラフト1位で入団した右腕は、1年目から1軍登板を果たし、2年目の2021年に9勝とブレーク。しかし、2022年以降は右肘痛など怪我に苦しんできた。昨年は6月に3年ぶり白星を挙げるなど、3勝を挙げて復活の兆しを示していた。

 そんな中で「自分の体に物足りなさを感じて」始めたのが上半身のウエートトレーニングだという。「リリースの時の感覚が違う」と投球への影響と手応えを口にしつつ、今まで繊細に考えていた練習メニューについて「いいや、やっちゃえっていう“鈍感力”も必要」と説明した。

 6年目を迎える次期エース候補は、完全復活に向け調整は順調。「怪我していた時期は野球でストレスを感じることが多かったけど、去年の終わりごろから野球でストレスを解消できる。一番充実しているし、楽しめている」と満面の笑み。今春は周囲から「凄く表情が明るい」と言われているという。

 収録の後半では昨年6月に復活勝利を挙げた際の涙について言及。「泣きたくなかったですし、泣かないって決めていたんですよ。村上(宗隆)さんにも『お前、絶対泣くなよ』って言われてて……。試合が終わった瞬間は意外と普通だったのでイケると思ったんですけど、ダメでしたね」と振り返った。

 当時の心境を「(インタビュアーの)1問目は普通に答えたんですけど、(苦しかった過去の)『2年間』とか言われると『やめてください!』みたいな」と回顧。囲み取材でも号泣が続き、ロッカールームでも祝福の嵐に「(涙が)止まらなくなっちゃった」と明かしていた。

【実際の映像】復活勝利で号泣した舞台裏を明かしたヤクルト・奥川と五十嵐氏

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