「次元が違うんだなと」 本部長が語った“バウアー効果”、DeNAを変えた「衝撃」

2年ぶりにDeNAに復帰したバウアーが入団会見「私は勝つことが好き」
DeNAのトレバー・バウアー投手が3日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。サイ・ヤング賞右腕の2シーズンぶり復帰は悲願のリーグ優勝に大きく近づくことになるだろうが、その存在の大きさはマウンド上だけではない。前回在籍時にチームにもたらしたものを、萩原龍大チーム統括本部長が語った。
2023年、バウアー獲得のニュースに野球ファンが沸いた。「こういう選手が来るんだっていう衝撃がたぶんみなさんに伝わったと思うんですけど、我々にとっても、野球というものの捉え方がもう一度深くなったことでした」と萩原本部長は回顧する。
メジャー通算83勝の実績だけではない。屈指の理論派として独自の調整法でフル回転し、初登板は5月ながら19試合に先発して10勝4敗、防御率2.76という成績を残した。萩原本部長が「今までの基本の野球ともMLBの野球ともたぶん違う、個人でどうコンディショニングと向き合うか、登板感覚もそうだし、どうリカバリーするかもそう。一個一個、野球の細かさとか深さが、ひとつ我々の中でのノウハウとしてレベルが上ったなというのはあります」と話すように、投手陣にとっても“目からウロコ”のお手本だった。
もうひとつが勝利への執念だ。「勝つことに対するインテンシティというか、そういうものがやはり次元が違うんだなと。そういうものが我々が与えてもらったことです」。ときに感情をあらわにしてまで見せたこだわりは、きっとチームを押し上げるだろう。
2年ぶりに袖を通したベイスターズのユニホームで、バウアーは何度も「勝ちたい」「私は勝つことが好き」と口にした。その言葉が真実であることは、2年前の姿を見ればわかる。注目すべきは、登板時だけではない。
(町田利衣 / Rie Machida)
