OP戦防御率0.00…菅野智之の“手応え” 185億円男斬りも…「三振をいいところで」

ラッチマンと初バッテリー「早く特徴をつかんでいきたい」
【MLB】 オリオールズ 6ー6 Rソックス(日本時間4日・フロリダ)
オリオールズの菅野智之投手が3日(日本時間4日)、フロリダ州サラソタでのレッドソックス戦に3回から2番手で登板し、2回を2安打無失点、2奪三振、1四球に抑えた。オープン戦2度目の登板を終え、「まあまあ、です。コントロールミスも何回かありましたが、2イニング目は特に良かったです」と自己評価。「三振を取りたいところで取れましたし、キャッチャーとのコンビネーションという部分でも良かったと思います」と振り返った。
巨人時代からほぼ先発での経験しかなかった。それでも「前から決まっていたのでしっかり準備して試合に入れました」と気負いはなかった。チャーリー・モートンの後を受けて3回からマウンドへ。1死一、三塁とピンチを招き、迎えるは3年1億2000万ドル(約185億円)で新加入した強打者のアレックス・ブレグマン。3球で追い込むと、最後は外角の変化球で見逃し三振に仕留めた。続く超有望株で左打ちのマルセロ・マイヤーを内角のツーシームで見逃し三振に打ち取って無失点で切り抜けた。
左打者の内角ボールゾーンからストライクゾーンに曲げる「フロントドア」は、精密機械と称された通算355勝の名投手グレッグ・マダックスが得意とした球種。メジャーの左打者相手に有効となり得る武器だ。高い制球力を誇る菅野は「ツーシームの動きがいいみたいなんで。今日はほとんどツーシームでしたね。こっちなりの違う見方があると思うし、フィットしていかないといけないところ」と、手応えを示した。また、ブランドン・ハイド監督も「前回の登板ほど制球は良くなかったが、まずまずの出来だった。バッテリー間でコミュニケーションがよく取れている」と評価した。
試合では初めて正捕手のアドリー・ラッチマンとバッテリーを組んだ。2019年ドラフト全体1位指名を受け、2年連続でオールスターにも選ばれたイケメン捕手はこの試合でも一発を放つなど、攻守にわたり援護した。昨年のオンラインでの入団会見でバッテリーを組むことを楽しみに挙げていた菅野は「どっちかというと正統派のキャッチャー。裏をかいたりというよりも、バッターの反応を見ながら。バッティングがいいキャッチャーなので、バッターの反応やこういう場面は引っ張りたいよなってというのを感じながら、たぶん配球していると思うので、すごくいいなあと思いました」と、印象を話した。
イニングの合間には配球について話し合うなどしっかりとコミュニケーションを取り、理解も深まった。「キャッチャーの特徴が分かれば、こっちも予測できるので、早く特徴をつかんでいきたいです。今日ちょっとつかめたと思います。(イニング間に話をする)そういう時間は大切にしたいです」。初登板から中4日で臨んだオープン戦2度目のマウンドでも、多くの収穫があったようだ。