大谷が駆使する特殊器具は「非常に重要」 2度手術の経験者が解説…“スポブラ”の正体

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

2度の右肘手術から復活について言及

 ドジャース・大谷翔平投手が練習中で着用している“アイテム”の重要性を米メディアが解説している。キャンプで大谷が黒の「スポブラ」のような器具を装着しているシーンは何度か目にする。1日に投げた回数などを追跡する上半身用ハーネスで、右肘手術から復活する大谷にとっては欠かせないものとなっている。

「ロサンゼルス・タイムズ」のマイク・ディジョバンナ記者が2日(日本時間3日)に「2度目のトミー・ジョン手術後、ショウヘイ・オオタニはどんなことに直面しているのか?」との見出しで記事を掲載。2度の手術からの復帰の大変さを伝えている。

 5月には投手復帰が見込まれている大谷だが、記事では2度トミー・ジョン手術を受けた投手が“術前レベル”へ戻るのは難しいと言及。2度の手術を経て、以前のパフォーマンスレベルに戻ったことが知られている先発投手は、カブスのジェイムソン・タイヨンとレンジャーズの右腕ネイサン・イオバルディの2人だけだ、としている。

 タイヨンは「私にとっては、本当に怖い経験だった。成功例はあまり多くない」と2度目の手術後、肘への負担を軽減するために投球フォームを見直したという。「自分のメカニクスに欠陥があり、それを直さなくてはならないとわかっていた」とコメント。大谷は投球フォームに大きな変更を加えたようには見えないが、現在はワインドアップでの投球フォームを試している。

 そのタイヨンは練習で“スポブラ”のような器具を装着して練習に臨んでいる。負荷などをモニターし、2度目のトミー・ジョン手術を受けた選手として、ケアプログラムを適切に調整することが重要だと説明しており、大谷も同じように、1日に投げた回数を追跡する上半身用ハーネスを装着している。

「そのようなことは、2度目のトミー・ジョン手術を終えた後には非常に重要だ。シーズン中に入念に取り組むこと……すべての投球をモニターし、ウエートルームやトレーニングルームで行うすべてのことに目的があることを確認する必要がある」

大谷の二刀流復活には「本当に興味がある」

 タイヨンがハーネスを着用してパフォーマンスを追跡することの必要性を伝えた。「復帰後の最初の年は、『よし、これが今の自分のやり方だ。これが今の感覚だ。これが自分の球種のパターンだ』と実感するまでに1、2か月かかった」と振り返った。

「彼が以前のレベルに近づけるのか、本当に興味がある」「もちろん、彼のような選手に対しては、絶対に疑うことはないけどね」。2度の手術から復活した“先輩”も、大谷の二刀流解禁を楽しみにしている。

(Full-Count編集部)

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