開場時点でファン100人のフィーバー MLB日本開幕Sへ…期間限定グッズ店「熱狂を実感」

開場時点で100人超のファンが列「MLB TOKYO SERIES OFFICIAL STORE」
18、19日に東京ドームで行われるドジャース-カブスの2025年MLB開幕2連戦を前に、オフィシャル記念グッズ200種類以上を販売する期間限定ショップ「MLB TOKYO SERIES OFFICIAL STORE-MIYASHITA PARK」が6日、東京・渋谷の宮下公園多目的運動施設にオープンした。公式グッズを扱うファナティクス・ジャパン合同会社が運営し、今月23日まで設置される。
午前11時の開場時点で、早くも100人を超えるファンが列をつくっていた。ファナティックス・ジャパンの川名正憲代表は「商品数的にも、売り場面積的にも、これまでと比較にならない規模で、たくさんの方々に買っていただける態勢を整えています」とうなずく。
日本の野球ファンは、グッズの購買意欲が非常に高いようだ。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の際には、試合開場の東京ドームでも、強化試合や壮行試合が行われた京セラドーム大阪、バンテリンドームナゴヤでも、場外グッズ売り場の前に徹夜組を含めて長蛇の列ができ、特に大谷翔平投手(当時エンゼルス、現ドジャース)の背番号が入った侍ジャパンのユニホームなどは、あっという間に売り切れた。試合の観戦チケットを入手できず、グッズを購入するためだけに会場へ足を運ぶファンも少なくなかった。
川名代表は「WBCではファンの方々の熱狂を実感しました。当時はほぼ、試合会場でしか記念グッズを購入できませんでしたが、今回は当店の他に、東京スカイツリーにも同様の店舗を設けますし(今月8~19日)、スポーツ用品店、空港、駅など全国約400店舗でも記念グッズを販売しています。オンラインでの販売も行っています」と語り、大フィーバーに対応できる態勢を整えている。
昨年3月韓国ソウルでもフィーバー「韓国スポーツ史上最大の売り上げ」
ちょうど1年前、昨年3月に韓国・ソウルでドジャース-パドレスのMLB開幕2連戦が行われた際にも、記念グッズは飛ぶように売れた。川名代表は「具体的な金額をお伝えすることはできませんが、韓国スポーツ史上最大の売り上げがあったとみられるほど、盛り上がりました」と明かし、「もっとも、当時は大谷選手のドジャース移籍決定から時間がなく、突貫で準備をせざるをえませんでした。その点、今回は1年がかりで準備を整えてきましたから……」とそろばんを弾く。
店舗には、大谷、ドジャース・山本由伸投手、カブス・鈴木誠也外野手、同・今永昇太投手をはじめ、両チームのスター選手のグッズが「TOKYO SERIES」のロゴ付きでズラリと並んでいる。一方、佐々木朗希投手に関しては、ドジャース入団発表が1月下旬にずれ込んだ影響で、グッズ製作が遅れている。それでも川名代表は「間もなく販売できるようになると思います」と請け合う。
超プラチナ化している観戦チケット同様、記念グッズをめぐっても空前絶後のフィーバーが起こるのだろうか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)
