マイナー行きとの酷評も…ド軍の救世主に? “韓国の逸材”に母国ニンマリ

昨季はKBOで打率.326、11本塁打、30盗塁の好成績
ドジャースの数少ない“弱点”を埋める存在になるのか。3年契約で入団した金慧成(キム・ヘソン)内野手が「大きな影響を与える可能性がある」とMLB公式は予測。好意的な声に母国メディアは笑顔を見せている。
キム・ヘソンは韓国プロ野球(KBO)のベストナインにあたる「ゴールデングラブ賞」を4年連続で受賞。昨季は韓国で127試合に出場し、打率.326、11本塁打75打点、30盗塁を記録した。このオフにポスティングシステムを経て、3年1250万ドル(約18億8500万円)でドジャース入りした。
ただ、メジャー移籍時から不安視された打撃面で苦戦。最初の12打数では内野安打1本、5三振と結果を残せず、開幕マイナーの可能性が伝えられた。それでも、修正を重ねる打撃フォーム変更が奏功してか、1日(日本時間2日)のジャイアンツ戦では今春1号をマーク。徐々に適応する姿を見せている。
そんな中、MLB.comは5日(同6日)、「どのように10球団は弱点を強みに変えることができるのか」との記事を寄稿。米データ会社「ファングラフス」による勝利貢献度(WAR)の予測に基づき分析され、ドジャースは二塁手のWARが30球団中22位とされた。MLB.comは「ドジャースには確たる正二塁手がいない」と指摘し、候補に上がるミゲル・ロハス内野手、キケ・ヘルナンデス内野手、クリス・テイラー外野手らの予測成績も平均以下と見ている。
しかし「カギを握るのがキム・ヘソンだ」と言及。「KBOで輝かしいキャリアを残した26歳は二塁のレギュラーをつかむチャンスがある。もしKBO時代のようなプレーを見せれば、攻守両面で大きな影響を与える可能性がある。長打力には欠けるが、優れた守備力、俊足、そして確実なコンタクト力を兼ね備えている」と期待を寄せた。
MLB.comのポジティブな分析に、韓国メディアは次々と反応。「スポーツ・ソウル」は「ドジャースの正二塁手は空席だ。まだチャンスがある」。「OSEN」は「キム・ヘソンにはあるのは酷評だけではない」などと前を向いた。大谷翔平投手からアドバイスをもらうなど、伸び盛りの“韓国の逸材”は果たして、ドジャースで定位置を掴むことができるだろうか。
(Full-Count編集部)
