18歳の大谷翔平と「一緒に練習したくない」 並んだシートノックで“恥”「これは無理だ」

鵜久森淳志さんは大谷が日本ハムに入団した2013年から3年間ともにプレー
日本ハムとヤクルトで計14年間プレーした鵜久森淳志さんは、2013年から3年間、大谷翔平投手(現ドジャース)とプレーした。8学年下の後輩ながら、「何も勝てないと思いました」と入団当初に受けた衝撃を明かした。
2013年の春季キャンプだった。鳴り物入りで入ってきた18歳だが、投打二刀流プログラムのため、沖縄・国頭の2軍からプロ生活をスタートさせた。すでに中堅の域に達していた鵜久森さんだったが「国頭で初めて見たバッティング練習で『これは勝てないや』って。初めて割り切れた人かもしれないです。ここと戦っては無理だなと思いました」。
反対方向にも本塁打を放ち、コンタクト能力も優れている。さらに「当時から謙虚だしお茶目さもあって、人に好かれるものを持ち合わせていましたよね」と“人柄”まで完璧だったのだ。
また守備練習では、外野で並んでシートノックを受けることも多かった。持ち前の強肩でバックホームする後輩を横目に「彼は軽く投げてノーバウンドでいくんです。こっちは思い切り投げて『よし、ワンバンでいった』って。あの練習は一緒にしたくなかったです」と苦笑いするしかなかった。
加えて俊足も持ち合わせていたのだから「これは無理だなって思いますよ」と“白旗”。今や世界的スーパースターになった大谷から最初に受けたインパクトは、鵜久森さんの心に深く刻まれている。