1100億円級より「はるかに少ない」 ゲレーロJr.が告白…超大型契約要求の噂を完全否定

ゲレーロJr.が契約延長交渉がまとまらずに2025年オフにFA見込み
ブルージェイズとの契約延長がまとまらず、2025年オフにFAとなる見込みのブラディミール・ゲレーロJr.内野手が米メディアのインタビューに応じ、長期の交渉の末にまとまらなかった契約について語った。
米スポーツ局「ESPN」が5日(日本時間6日)に記事を掲載。「ゲレーロJr.がブルージェイズとの交渉での最終オファーは6億ドル(約887億8200万円)未満だと発言」との見出しをつけた。
2025年オフにFAを迎えるゲレーロJr.とブルージェイズはこのオフ、契約延長交渉をたびたび行ってきた。しかし、両者の間に条件に開きがあるとして、春季キャンプ前に合意に至らなかった。シーズン中に再交渉の予定はないため、今年のオフにFAとなる方向となった。
ゲレーロJr.はESPNのインタビューで今オフの契約交渉の詳細を明かした。メッツと15年7億6500万ドル(約1109億8000万円)の契約を結んだフアン・ソト外野手と同等の契約を求めたという噂を否定。「ソトよりもはるかに少ないよ。1億ドル(約148億円)以上少ない金額の話だ」と述べた。彼によれば、最終オファーは6億ドルにも達していなかったという。
交渉の過程で柔軟性も示していた。「ビジネスは理解している。私は金額の要求を少し下げたが、年数も下げた」と説明。契約期間については「14年を求めている。14年、15年。彼らが与えてくれるなら20年でもいいが、正しいやり方でやらないと」と語り、球団との間に大きな隔たりがあったことをうかがわせた。交渉は締め切り最終日まで続いたが、両者は合意に達することができなかった。
今季がブルージェイズとの契約最終年となるゲレーロJr.だが、プロフェッショナルな姿勢は崩していない。「(金額についての)やり取りはあった。(話し合いの)ミーティングはデッドラインの最終日まで続いたが、双方が合意に達することはなかった」と冷静に振り返り、「合意に達しなかったからといって、働き方を変えることはない。自分がやるべきことを続けなければならない」と、今シーズンへの集中を誓った。
殿堂入り選手を父に持つゲレーロJr.は、球界最高の有望株と評価され、2019年にブルージェイズでメジャーデビュー。2021年には大谷翔平投手(当時エンゼルス)を上回る48本塁打で初タイトルを手にした。昨季は打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940をマークした。
(Full-Count編集部)
