投手・大谷翔平、調整中断の理由「明らかに大きな怪我だった」 ド軍コーチが語る背景

大谷は昨年11月に左肩を手術、驚異的な回復を見せていた
ドジャースのマーク・プライヤー投手コーチは7日(日本時間8日)、アリゾナ州グレンデールで報道陣の取材に応じ、大谷翔平投手が投手としての本格的な調整を中断した理由を語った。キャンプ中に予定されていた実戦形式の投球練習「ライブBP」は中止に。ブルペンでの投球練習は2月25日(同26日)が最後で、次回も未定となっている。何が理由なのか。
「打撃の準備に集中するため、そしてカブスとのシリーズに向けて野手に専念するためだ。打撃からピッチングまで、ショウがしなければいけないすべてのことを管理するためにやっている」
決して負傷しているわけではない。壁当て、キャッチボールは継続して行っている。ここに来てのスローダウンは、昨年11月の左肩手術が大きいようだ。
「あれは明らかに大きな怪我だったし、大きな手術だった。彼が予想を上回るプレーをしていて、正直ここまでいい投球をしているのは……見事だ。ほとんどの人はあの手術からだって復帰するのに時間がかかると思う。組織としては、彼が投打両方において生産的で健康なシーズンに向けて確実に準備ができるよう、今ここで全体の内容を管理しようとしている」
では、ブルペン投球の再開時期は? プライヤー投手コーチは18、19日のカブスとの開幕2連戦(東京ドーム)を終え、米国に戻ってきてからとの見通しを示した。
「米国に戻ってきたら、また進めていく。(具体的な日にちは)ない」
投手・大谷の復帰時期について、ロバーツ監督は「5月が妥当」との見解を示していた。だが、当初の計画は後ろ倒しとなりそうだ。
「5月は楽観的な目標の日だったと思う。いや、私は……そういった日にちは全てが計画通りに行ったら、の話だ。これは野球のことだし、試合があり、移動もある。彼は復帰する時に復帰する。特定の日というのはないと思う。我々コーチ陣やスキル担当のスタッフは、『まずはいい日を積み重ねていこう』という感じで、準備ができた時が、復帰する時なんだ」
具体的な復帰時期は設けずに、2年ぶりの二刀流復帰をサポートしていく。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
