投手・大谷翔平はいつ復帰? ロバーツ監督が言及「最も大事なのは終盤戦」

「最も大事なのはシーズン終盤に、彼に投げてもらうこと」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は9日(日本時間10日)、アリゾナ州グレンデールで行われたアスレチックスとのオープン戦後に報道陣の取材に応じた。スプリングトレーニング中の投手調整を中断した大谷翔平投手について言及した。
「肩肘両方の状態を考慮した。試合に出場することで強度が増している状況。彼は肩の手術を受けたから」
昨年11月に左肩手術を受けた大谷だが、スプリングトレーニングでは投打ともに順調に調整。しかし、走塁面で左手をつかない新たなスライディングに挑戦するなど、打者だけでも体の負担は大きかった。そこで投手調整を一旦ストップ。壁当て、キャッチボールこそ継続して行っているものの、5月頃と見込まれていた投手復帰計画も白紙に戻すことになった。
「投手としてスローイングやブルペンで調整を行っているが、それも軽く見てはいけない。なので、その部分(投手調整)をスローダウンさせる決断がスマートだと感じた」
では、実際にどこで戻ってきてもらうのがベストなのか。ドジャースは2013年から12年連続ポストシーズン進出中。10月が本当の戦いで、何より今季は今世紀初のワールドシリーズ連覇がかかっている。
「私たちは常々言ってきたが、私たちの目標はシーズン中盤、そして最も大事なのはシーズン終盤に、彼に投げてもらうことだ。その方針は変わっていない」
大谷は当初、開幕からの二刀流復帰を目指していた。説得するのは容易ではなかったという。ロバーツ監督は「簡単ではなかった。アスリートの大半は出場したいと思うだろう。アスリートは全員自分がスーパーマンだと思っているだろうが、実際に彼はスーパーマンに一番近い存在だ」と話した。
「彼はスタッフを信用していると思う。(休ませることは)ショウヘイにとってベストのことだ。私たちも彼を信用しているし、彼もこれは一心同体だということも理解している」
ブルペン再開など具体的なスケジュールは未定のままだが、10月のポストシーズンまでを見据え、投手・大谷の復帰計画を練っていく。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
