コーチへも“苦言”「言い続けます」 波留敏夫2軍監督が目指す「慣れの払拭」
オリックス・波留敏夫2軍監督【写真:北野正樹】オリックス・波留敏夫2軍監督が目指す「慣れの払拭」
オリックス・波留敏夫2軍監督が「慣れの払拭」と「勝ちにこだわる」をテーマに掲げ、春季教育リーグやウエスタン・リーグ公式戦などの試合に臨む。「育成選手が試合に出ていこうが『勝つ』というのは大前提です。勝たないといけません。負けて得るものはないんですよ、実際に」。宮崎での春季キャンプを終える直前、波留2軍監督は日焼けした顔を引き締め、今季の方針を語った。
キャンプ期間中、波留2軍監督の姿は、ほとんど外野の芝生の上にあった。打撃練習や走塁練習、特守や特打が終わるまで、仁王立ちで練習内容や選手の動きに目を光らせた。午前9時から午後5時過ぎまで、食事を摂る時を除いて椅子に座ることはなかった。
「(選手の)近くにいると、教えたくなってしまうでしょ」と笑わせるが、その目は笑っていない。「あそこから見ているのが、1番よく見えるんです、選手の動きは。足を気にしている選手は足をさすりながらやったりとか、ね。それであそこにいるだけなんですよ」。
「そう簡単にはいかないと思いますが、選手の意識が変わるまで言い続けます」
キャンプ期間中、基本的には毎日の監督・コーチ会議で気付いたことを指摘し、選手に伝えた。初めてベンチで試合の指揮を執った日だったからこそ、選手に直接、呼びかけたのだった。「やるのは当事者(選手)なんですが、言ったことができないのは指導者の責任です。岸田(1軍)監督は『慣れをとにかく一掃してくれ』とおっしゃっていますので、そういうところでは厳しくなってしまうのは仕方がないと思います」。苦言は、指導にあたるコーチ陣にも向けられていた。
挨拶や用具の片づけなどにも目を向ける。「上(1軍)の選手を脅かすような選手を作るのが仕事です。すぐにできるもんじゃないですけど、良い選手を送り込めるシステムに変えていかなければいけなせん。でも、その前にちゃんと人として、できることはやっていきましょうと。それができないことには、野球もうまくならないと思うんです。そういうことができる選手になれば、ファンも応援してくれますし、全部、野球につながってると思うんで。まだまだ、浸透できていないのは僕の責任なので」。
ファームは、選手の育成も大事になる。実戦に向け、波留2軍監督は「やっぱり、勝たなければ得るものはないんです。『今日はこの選手を出すから勝つのは難しい』のではなく、そのメンバーでどうやって勝つかというのが、僕やコーチの仕事です。相手が強いから負けるスポーツじゃないと思うし、足元をすくえることもあるんです。そう簡単にはいかないと思いますが、選手の意識が変わるまで言い続けます」。ブレない指導を今年も貫く。
(北野正樹 / Masaki Kitano)