打率.192のド軍“逸材”が「韓国プロ野球に大きな影響」 成功例なし、想像以上のレベル差

ドジャースのキム・ヘソン【写真:Getty Images】
ドジャースのキム・ヘソン【写真:Getty Images】

KBOで通用する打者は?…「キム・ドヨンだけ」

 1か月前の“予言”が的中した格好となった。韓国プロ野球(KBO)からドジャースに移籍した“韓国の逸材”金慧成(キム・ヘソン)内野手は今春、26打数5安打の打率.192、長打1本、3打点と苦戦中。開幕マイナーの可能性も報じられる中、パイレーツなどで活躍した姜正浩(カン・ジャンホ)内野手の発言が話題を呼んでいる。

 カン・ジャンホは2015年にメジャー移籍し、打率.287、15本塁打の好成績で新人王投票3位に入った。2016年にはアジア出身内野手として初のシーズン20本塁打以上(21発)をマークしたものの、その後は飲酒運転で事故を起こして現場から逃走するなど、問題行動が多数発覚。母国でも復帰は叶わず、2020年に事実上の引退処分となっていた。

 問題児ではあったが、確かな実績を誇った韓国の大打者は今年2月、自身のYouTubeチャンネルを更新。識者から「キム・ドヨン(昨季KBO最年少の21歳でトリプルスリー達成)を除いて、今後MLBに進出できるKBOの打者はいるか?」との問いに、「いません」と即答していた。韓国メディア「マニアタイムズ」などが同氏の発言を取り上げ、キム・ヘソンの現況と照らし合わせている。

 キム・ヘソンはオープン戦の相手もマイナーリーガー中心だったが結果を残せず、「このままでは自信を失ってしまう可能性もある」と同メディア。3年契約でも立場はなく、「キム・ヘソンの不振は、カン・ジョンホの発言通り、今後MLB進出を目指すKBOの打者たちに大きな影響を与えるだろう。MLB球団は、KBOでの成績を低く評価する可能性がある」とした。

 そして最後に、「KBOよりレベルが高い日本プロ野球の打者でさえ、MLBで成功した例は数えるほどしかない。イチロー、松井秀喜、大谷翔平くらいだ。したがって、今後MLBを目指す打者たちは代理人の甘い誘惑に惑わされず、現実を直視するべきだ。『KBOで活躍したからMLBに行く』という単純な考えは捨てるべきである」と、“実態”に見合っていくべきだと提言した。

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