“韓国の逸材”のはずが…ド軍首脳陣が「困惑」した実力 母国冷ややか、獲得は「失敗」

メジャー初キャンプは29打数で打率.207、1本塁打、OPS.613、11三振
苦難の船出となった。ドジャースは11日(日本時間12日)、“韓国の逸材”金慧成(キム・ヘソン)内野手らをマイナーキャンプに移動すると発表した。正二塁手候補として3年契約で加入した大器に対し、母国メディアはドジャースの「獲得が失敗だった」と冷静に見ている。
キムは韓国プロ野球(KBO)のベストナインにあたる「ゴールデングラブ賞」を4年連続で受賞。昨季は127試合で打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録し、オフにポスティングシステムを経て3年1250万ドル(約18億8500万円)で加入した。キムの枠のため、生え抜きドラ1のギャビン・ラックス内野手をレッズにトレードするなど、期待値は高いものだった。
しかし、課題とされた打撃面で終始苦戦。この日のガーディアンズ戦に途中出場するも、2打数無安打1三振に終わり、今春は29打数で打率.207、1本塁打、OPS.613、11三振。かねてより開幕マイナーの可能性が報じられていたが、現実のものとなった。一方で韓国メディア「マニアタイムズ」は「ドジャース、キム・ヘソン獲得の“失策”を認める」と題し、双方について分析している。
同メディアはキム・ヘソンのマイナー行きは当然とし、ロバーツ監督の判断は「正しい」と言及。一方でラックスよりも汎用性が武器のキム・ヘソン獲得は納得に見えたとしつつも、「しかし、ふたを開けてみると全く違った。キム・ヘソンはオープン戦でメジャーリーガーどころかマイナーリーグの投手相手にも打ち崩せず、ドジャースの首脳陣は大きく困惑したようだ」と“実力面”を指摘した。
そして「キム・ヘソンをマイナーに送ったことで、ドジャースは彼との契約が“失敗”だったことを認めたような形になった。さらに、ラックスをトレードした名分も意味をなさなくなった。実際、守備を除けばラックスの方がキム・ヘソンより優れている点も多い。そもそもドジャースはラックスに不安を抱いていたのであれば、FA市場に出ていたエリート級の二塁手を獲得すればよかった。ところが、突然キム・ヘソンを獲得し、事態がこじれてしまったのだ」とした。酷評が続く“韓国の逸材”は、マイナーから這い上がることができるだろうか。
(Full-Count編集部)
