佐々木朗希「悪いところが出てよかった」 4回無失点も19日開幕前に“反省”

19日の東京開幕シリーズ2戦目に“照準”…「3・11」を思い「野球に助けられた」
【MLB】ドジャース ー ガーディアンズ(日本時間12日・アリゾナ)
ドジャースの佐々木朗希投手が11日(日本時間12日)、アリゾナ州グレンデールで行われたガーディアンズとのオープン戦に先発登板。4回を無失点に抑え、19日に東京ドームで行われるカブスとの開幕第2戦での登板に大きく前進したが、試合後は「前回よりも思うように行かなかったところもありますし、自分の悪い癖だったりもあったので。逆にシーズン開幕前に、今のうちに悪いところが出てよかったなと思います」と反省を口にした。
この日の最速は97.4マイル(156.8キロ)。4回1安打無失点。2四球を許すも2三振を奪う内容だった。初回を3者凡退に封じると、2回以降は四球や単打で走者を出すも、二塁を踏ませない安定した投球内容を見せた。
修正ポイントは「基本的には下半身の使い方。試合に向けて準備してきたことは前回と変わらなかった。やることは変えずに。ちょとしたズレだったり、そういうところを直したいなと思います」と振り返った。
岩手で生まれ育ち、東日本大震災で被災した佐々木にとって、現地時間で3月11日という特別な日での登板となった。「学生の頃から毎日野球があって、夢中になって練習してきて。交流関係だったり、自分の生活が影響された部分がある。そういった意味でなきゃいけないものだと思いますし、野球に助けられたところもあるのかなと思います」。
19日に東京ドームで行われるカブスとの開幕第2戦での登板に大きく前進し「確実に良くなっている部分とまだまだ良くなるところがある。シーズン中も改善しながらやっていきたいです。そこで活躍するためにやってきたので、すごく興奮しますし、それをまた東京で迎えられることは特別。なかなかないことだと思うので、ここまで怪我なくやって来られてよかったなと思います」と力を込めた。
佐々木はオープン戦デビューとなった4日(同5日)のレッズ戦では2番手として登板。最速99.3マイル(約159.8キロ)を武器に3回2安打無失点と好投。5回1死一、二塁のピンチを2者連続三振で切り抜けるなど5三振を奪っていた。
大谷翔平投手、山本由伸投手らと同じユニホームを着て挑む1年に「日本人の2人の選手と一緒にプレーできるのはすごく嬉しいことですし、そういった位置に追いつけるようにまずは頑張りたいなと思います」と拳を握った。降板後にはブルペンで約15球を投じ「シーズン中、大事な時に良い投球ができるように今は試行錯誤していけたらなと開幕に向けて調整したいなと思います」と目線を上げた。
(Full-Count編集部)
