74億円惜しんで生まれた“大損失” 大谷、ソトに次ぐ高額オファーも決裂…地元記者嘆き

Bジェイズは14年663億円を提示…ゲレーロJr.側はは737億円を要求したという
ブルージェイズとの契約延長がまとまらず、2025年オフにFAとなる見込みのブラディミール・ゲレーロJr.内野手。地元放送局「スポーツネット・カナダ」によると、両者は5000万ドル(約74億円)の差を埋められずに決裂したという。同局のシー・ダビディ記者が嘆いている。
同局が掲載したダビディ氏の記事によると、2月に行われた契約延長交渉で両者には5000万ドル以上の開きがあり、決裂した。14年契約を提示したため、年平均357万1000ドル(約5億2600万円)の差になる。
この交渉を巡っては情報が錯綜。米ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者とジョエル・シャーマン記者は、ブルージェイズが5億ドル(約737億円)程度のオファーを提示したが、後払い額が多かったため現在価値に換算すると4億ドル(約589億円)から4億5000万ドル(約663億円)程度になったことが原因だと報じていた。
一方、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、ゲレーロJr.が現在価値(後払いなし)で5億ドルを要求していたことを報じた。これを受け「スポーツネット・カナダ」は今回、ブルージェイズの最終オファーが4億5000万ドル程度だったと伝えた。この額はフアン・ソト外野手がメッツと結んだ15年7億6500万ドル(約1127億円)、大谷翔平投手がドジャースと結んだ10年7億ドル(約1039億円)に次ぐものだったが、契約締結には至らなかった。
ダビディ氏は「天文学的な数字だが、ゲレーロJr.が要求した5億ドルはメッツがフアン・ソトと結んだ15年7億6500万ドルの65%だ。しかもブルージェイズは今オフ、ソトの獲得レースに参戦していた」と指摘。「ゲレーロJr.はソトの2/3の価値しかないだろうか? 同時期のWARを比べた時、彼は最低でも(ソトと)同程度、上回っている時期もあった」と主張した。さらに「5000万ドルを14年で払うということは、1シーズンあたり中堅リリーバーを補強する費用と同じだ」とも述べている。
25歳のゲレーロJr.はブルージェイズで昨年まで6年間プレーし、通算905安打、160本塁打、OPS.863をマークした。2021年には大谷翔平投手(当時エンゼルス)を上回り本塁打王に輝いている。5000万ドルの差で、チームの顔である大砲との交渉が決裂したことを、ダビディ氏は嘆いている。
(Full-Count編集部)
