阪神門別にカブス主力から称賛殺到 重なるMLB通算90勝投手「素晴らしい制球力」

阪神戦に出場したカブスのジャスティン・ターナー【写真:THE ANSWER/中戸川知世】
阪神戦に出場したカブスのジャスティン・ターナー【写真:THE ANSWER/中戸川知世】

40歳ターナー「ノーヒットなのに交代は信じられないよ」

 阪神の門別啓人投手は15日、カブスとのエキシビジョンマッチに先発し、5回パーフェクトの好投を演じた。最速91.1マイル(約146.8キロ)ながらもカーブ、シンカーで手玉に取った。メジャー通算198本塁打を誇るジャスティン・ターナー内野手は賛辞の言葉を惜しまなかった。

「素晴らしい制球力だ。いい球を投げていた。チェンジアップとスローカーブがよかった。非常にいい仕事をしていた。ノーヒットなのに交代させたのは信じられないよ!」

 ターナーは門別と2打席で対戦。2回先頭は遊ゴロ、5回先頭は右飛に打ち取られた。メジャー通算17年目の40歳はかつてドジャースで同僚だった通算90勝左腕、リッチ・ヒルを思い浮かべたようだ。

「いくつか共通点があるね。リッチ・ヒルはチェンジアップを投げないけど、速球と大きなカーブを持っている。いい比較だと思うよ」

 昨年のプレミア12で米国代表として来日したマット・ショウも衝撃を受けたようだ。2023年ドラフト1巡目でカブス入りした23歳の有望株は左飛、空振り三振に倒れた。「とてもいい投球をしていた。ストライクをたくさん投げて、好投していたね」と脱帽。「全員がいい戦いをしていたと思うよ。何人かは将来MLBで再会できることを楽しみにしているよ」と語った。

 鈴木誠也は初回、4回としっかり捉えたものの、2打席連続で中飛に倒れた。「コントロールもいいですし、日本独特のタイミングの違いもあるので。久しぶりに日本の投手に立ってみて、タイミングの違いにちょっと難しさはありましたけど。カブスの選手はみんな『タイミングが難しい』と言っていたので。これだけ同じ野球でも違うんだなと感じたと思うので。僕自身も勉強になりましたし、すごく若い投手だと思うので。すごく良かったかなと思います」

 20歳の門別は2022年ドラフト2位で阪神入り。昨季までに1軍7試合(3先発)に登板しているものの未勝利だ。カブス斬りは大きな自信になるはずだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY