NPB球は「クレイジー」 米ファン疑問、データと“乖離”した一打「マジで飛ばない」

阪神戦に出場したカブス・鈴木誠也【写真:THE ANSWER/中戸川知世】
阪神戦に出場したカブス・鈴木誠也【写真:THE ANSWER/中戸川知世】

鈴木の一打は打球初速111.7マイル、期待打率.970

 日米の“違い”に騒然としている。カブスは15日、阪神とプレシーズンゲームを戦うも0-3で完封負けを喫した。その中で「マジでNPB球飛ばない……」「どうなってるんだ」とボールが話題に。米ファンもデータの面からNPB球の“特殊性”を言及し、「クレイジー」と唖然としている。

 音に反して打球が飛ばない。今回のプレシーズンゲームでは、NPB球団の守備時はNPB公式球が、メジャー球団の守備時ではMLB公式球が使用されている。阪神の先発・門別啓人投手は初回から快速球と変化球で攻め、カブスを相手に5回パーフェクトピッチを見せた。そんな中、日米で話題を呼んでいるのが鈴木誠也外野手との打席だ。

 4回の第2打席、鈴木は門別の速球を捉え、快音を残して打球はセンター後方を襲った。場内も歓声が起きた打球だったが、最後に急失速して中飛に終わった。この試合はMLB公式サイトのデータサイト「ベースボール・サバント」で打球速度や回転数などが計測されており、鈴木の一打は打球初速111.7マイル(約179.7キロ)、角度20度となり、期待打率は「.970」で、凡打確率はわずか3%だった。

 しかし結果は中飛。中継を見ていた米ファンは「セイヤ・スズキの打球速度は111.7マイル、角度は20度だったのに、飛距離はたったの343フィート(約104.5m)」と想像以上に打球が伸びなかったことにデータの面から疑問を感じ、「このボールの違いをリアルタイムで見るのはちょっとクレイジーだね」と綴った。

 米ファンに限らず、NPB球の“飛ばなさ”に驚きの声が殺到。「NPBとMLBの球って結構違うのかな?」「世界のスーパースター軍団でも飛ばないNPB球」「NPB球飛ばな過ぎるのではやはり……」「データから見れもNPB球ってやっぱり飛ばないんだ」などとコメントが寄せられた。プロ野球は昨シーズン、歴史的な投高打低の環境となった。果たして実態は……。

【実際の映像】鈴木誠也の爆裂打球も急失速 NPB球の影響か…米騒然「クレイジー」

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