巨人の鍵握る24歳「一番覚醒すると思う」 ド軍相手に見せた巧打…OB絶賛の“変化”

巨人・門脇、ドジャース&カブス戦でともに1安打
セ・リーグ連覇のキーマンは3年目24歳だ。巨人は15、16日に、「MLB 東京シリーズ by Guggenheim プレシーズンゲーム」でドジャース、カブスと対戦。巨人OB会長の中畑清氏は、期待する選手として2試合連続安打を放った門脇誠内野手の名前を挙げた。
「今年、門脇が一番覚醒すると思う。守備力はもちろんだけど、バッティングも良くなっている。安定した、本当のレギュラーを取るシーズンになる。去年の後半から見ていて、今年覚醒するなと、俺の中で確信がある」
ドジャース戦は「9番・遊撃」で先発出場。6回の第2打席で、パドレス時代の2019年にセーブ王を獲得しているカービー・イエーツ投手の直球を右前にはじき返した。カブス戦ではジェイムソン・タイヨン投手から一塁内野安打。2試合連続安打で存在感を示した。
入団1年目の2023年は126試合で打率.263、3本塁打、21打点。2024年は129試合に出て打率.243、0本塁打、21打点を記録している。試合数だけを見れば十分レギュラーだが、途中出場や途中交代も多く、定位置が確約されていない状況だ。
課題の打力アップへ、今年は打席で構えた際に右手と左手の間を拳1、2個分、開けてバットを持つ新打法に取り組んでいる。中畑氏は「(右手と左手の)間を開けて、グリップの位置を変えたりしながら自分のタイミングをつくっていて、その対応能力がいい感じで合っている」と評価する。
加えて門脇の打撃の特徴を「右投手にも左投手にも対応できるし、速いボールに強い」と説明。近年の投手の球速アップにも不安がないとした上で「真のレギュラーになる1年。今までは途中で代えられることもあったけど、簡単に代えられない選手になる」と言い切った。
28日のペナントレース開幕が迫る中、順調な調整を続ける3年目の24歳。高い守備力に加えて打撃でも新たな一面を見せており、どれだけの飛躍を見せてくれるのか目が離せない。
(尾辻剛 / Go Otsuji)
