中日指揮官ボヤキ「ヤキモキする」　今年も続く貧打…開幕まで残り1戦「調整では無いよ」

中日打線は22日の楽天戦で4安打に終わった

　中日は22日、楽天とのオープン戦（バンテリンドーム）で1-1の引き分けに終わった。この日の中日打線で安打を放ったのはわずか3人のみ。この結果に井上一樹監督は「ヤキモキすると言いますか。塁に出ることが本当に厳しい試合でした」と指摘した。

　いいスタートを切った。1点を追う初回、1番の岡林勇希外野手が左前打を放つとすかさず盗塁。1死二塁の場面で3番の上林誠知外野手が適時右前打を放ち、すぐさま同点に追いついた。

　しかしその後が続かなかった。6回に上林の右前打が出るまでは無安打。7回には板山祐太郎内野手の右前打や四球で2死満塁のチャンスを作る場面もあったが、岡林が左飛に倒れ無得点に終わるなど、場内にため息が漏れた。

　なかなか1本が出ない試合内容に、井上監督は「終わってみるとヤキモキすると言いますか。ピンチを凌いだところは評価しながらも、もう少しチャンスを作ることもできただろうし……、そこでなんとかしたかった。塁に出すことが本当に厳しい試合でした」と、厳しい表情で振り返った。

　結局安打を放ったのは岡林、上林、板山の3人のみ。打線の軸となる4番の石川昂弥内野手は3試合連続、6番の細川成也外野手は2試合連続で無安打となっている。

　福永裕基内野手やジェイソン・ボスラー外野手ら主力が故障し、離脱者が相次ぐ厳しい状況。それでも収穫もあった。この日3番に抜擢された上林はチーム唯一の複数安打を放ち、盗塁まで決めた。オープン戦では打率.313、3本塁打を放つなど開幕スタメンに期待がかかる。

　開幕まで残り1試合。指揮官は「これだけお客さんが来てくださっていて、沸くプレーをお見せしたいのは山々なので……。いい試合をお見せしたい。明日の最終戦、調整では無いよと」と発破をかけ、長年の悩みである打線の奮起に期待した。28日のDeNAとの開幕戦（横浜）。“新生ドラゴンズ”の姿を見せられるか。

（Full-Count編集部）