OP戦最終日はパ6球団が全勝 勝率1位の日本ハムは決勝3ランで接戦を制す

高島泰都6回6奪三振0封&中川圭太3安打、オリックスが接戦制す
オリックスは京セラドームで行われた阪神とのオープン戦に、2-1で接戦を制した。3勝10敗3分の成績でオープン戦全日程を終えた。
1回、先頭の中川圭太内野手が二塁打を放ち、相手の悪送球の間に三塁を陥れる。続く太田椋内野手の犠飛で1点を先制した。中盤の5回は、1死から宗佑磨内野手と中川の連打で一、三塁とし、敵失で1点を追加した。
先発の高島泰都投手は、序盤3イニングでいずれも走者を出したものの、無失点で切り抜けると、4回はわずか8球で3者凡退に。5回は1死二塁のピンチを2者連続三振でしのぎ、6回は再び3者凡退に打ち取った。ところが7回、代わった古田島成龍投手が先頭に二塁打を浴び、1死から適時内野安打で1失点。2-1と迫られた。
それでも、8回をルイス・ペルドモ投手が3人で退け、1点リードの最終回をマアンドレス・マチャド投手が無失点で締め試合終了。高島が6回を79球4安打1四球6奪三振無失点の好投。打線では、前日4打数4安打を放っていた中川が、この日も3安打と快打を量産した。なお、岸田護監督は本拠地初白星を手にしている。
石井一成が決勝3ラン、日本ハムがシーソーゲームを制する
日本ハムはエスコンフィールドでヤクルトに7-4で勝利した。10勝3敗3分、勝率.769の1位でオープン戦全日程を終えている。
日本ハムは2回、万波中正外野手、上川畑大悟内野手の安打と敵失で1死満塁とし、伏見寅威捕手の犠飛、五十幡亮汰外野手の適時打で2点を先制。先発の伊藤大海投手は、5回までを1安打1四球無失点に抑えた。
しかし6回、赤羽由紘内野手、長岡秀樹内野手に連続本塁打を浴び、試合は振り出しに。伊藤は6回95球4安打1四球9奪三振2失点でマウンドを降りた。打線が7回にアリエル・マルティネス捕手、上川畑、田宮裕涼捕手の3連打で1点を勝ち越したが、8回に松岡洸希投手が2死二、三塁のピンチを招くと、ホセ・オスナ内野手の適時打で3-4と逆転を許した。
直後の8回裏、五十幡と代打・吉田賢吾捕手の安打で1死一、三塁から、矢澤宏太投手の適時打で同点に追い付くと、2死から石井一成内野手の1号3ランで勝ち越しに成功。9回は河野竜生投手が3者凡退で締め、7-4で試合は終了した。五十幡、上川畑は2安打をマークしている。
鈴木大地が同点打、6人の中継ぎ陣は無失点リレーで守り切る
楽天はバンテリンドームで中日に3-1で勝利。5勝8敗3分の成績でオープン戦全日程を終えた。
先発の辛島航投手は2回、3安打で2死満塁のピンチを背負い、適時打で先制を許す。3回は走者を出しながらも無失点でしのいだが、続く4回に2死から四球を与えたところで降板。後を受けた西口直人投手は、安打を浴びながらも無失点で切り抜けた。
一方の打線は、1点を追う4回に2死から辰己涼介外野手の二塁打で好機をつくり、鈴木大地内野手が同点の適時打を放つ。5回には、浅村栄斗内野手と伊藤裕季也内野手の連打と敵失で無死満塁から、二ゴロの間に勝ち越し。さらに重盗で3-1と2点のリードを得た。
5回は内星龍投手が3つのアウトを全て三振で奪い、6回以降は宮森智志投手、藤平尚真投手、江原雅裕投手がそれぞれ1イニングを無失点でつなぎ、9回は則本昂大投手が3者凡退で締めた。
辛島が3回2/3を58球7安打1四球2奪三振1失点という内容。6人の中継ぎ陣は無失点投球を見せた。打線では、伊藤が2安打を放っている。
周東佑京が先制打含む2安打、上沢直之は5回途中無失点
ソフトバンクはマツダスタジアムで広島に3-1で勝利。9勝6敗3分でオープン戦全日程を終えた。
先発した上沢直之投手は初回から1死一、二塁のピンチを背負いながらも併殺で切り抜けると、続く2回は3者凡退。その後も要所を締める投球で4回を投げ、5回に四球と安打で1死一、二塁としたところで降板した。ここでマウンドに上がった杉山一樹投手が後続を打ち取り、前半を無失点で終える。
一方の打線は5回、2死一、三塁として周東佑京内野手とジーター・ダウンズ内野手の連続適時打で先制。2-1となって迎えた9回には1死一、三塁と再び好機をつくり、川瀬晃内野手のスクイズで1点を加えた。最後は大山凌投手が3者凡退で締め、試合終了。
勝利したソフトバンクは、周東が先制打含む2安打の活躍。先発の上沢は5回途中5安打2四球2奪三振無失点、リリーフ陣も最少失点でつないだ。
ネビン&セデーニョがともに2安打1打点、投打かみ合い西武勝利
西武はベルーナドームでDeNAに4-2で勝利した。オープン戦全日程を8勝4敗2分で終えている。
先発の高橋光成投手は初回、死球で先頭打者の出塁を許したものの、後続を三振と併殺で無失点の立ち上がり。2回から4回までは完璧な投球を見せる。5回に1死三塁から適時打を浴び1点を失うも、最少失点でこの回を切り抜け、5回59球2安打1死球4奪三振1失点でマウンドを降りた。
打線は2回、レアンドロ・セデーニョ内野手、渡部聖弥外野手の連打などで1死一、三塁から元山飛優内野手の適時打で先制に成功。3回には2死から西川愛也外野手が安打で出塁すると、タイラー・ネビン外野手、セデーニョの連続適時打で追加点。1点を返された5回、長谷川信哉外野手の適時打で1点を加え、4-1とした。
6回に代わったトレイ・ウィンゲンター投手が牧秀悟内野手に2号ソロを被弾するも、7回は佐藤隼輔投手、8回は甲斐野央投手がそれぞれ1イニングを投げ無失点。2点リードの最終回は平良海馬投手が2死二、三塁のピンチを招くも、後続を三振に仕留め、試合終了。
打線は故障離脱していたセデーニョが復帰後即スタメンで2安打1打点。西川、ネビン、元山も複数安打をマークし、計11安打4得点を記録している。
西川史礁&藤岡裕大が3安打の活躍、種市篤暉は5回5奪三振1失点
ロッテは東京ドームで巨人に2-1で勝利した。オープン戦全日程を8勝7敗2分で終えている。
初回、高部瑛斗外野手、西川史礁外野手の連打で無死一、三塁とすると、藤岡裕大内野手の適時打で先制。同点で迎えた5回は、西川、藤岡の連打で1死一、三塁と再び好機をつくり、相手投手の暴投の間に勝ち越しに成功した。
先発の種市篤暉投手は初回、先頭に安打を浴びるも後続を2者連続三振に仕留めると、佐藤都志也捕手の盗塁阻止もあり、無失点の立ち上がり。2回に無死一、三塁から犠飛で同点とされるも、以降は毎回走者を背負いながらも要所を締める投球でリードは許さず。5回77球6安打1四球5奪三振1失点でマウンドを降りた。
6回は益田直也投手、7回はタイロン・ゲレーロ投手、8回は鈴木昭汰投手がそれぞれ1イニングを投げ無失点に抑える。1点リードの9回は廣畑敦也投手が2死一、三塁とピンチを招いたが、最後は三振を奪い、試合終了。打線は藤岡が3安打1打点、西川が3安打をマークしている。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)