昨季の最下位球団が“大穴”に? 専門家が今季のパを予想…評価を上げた右腕の存在

中継ぎ再転向の平良海馬を高評価
「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeチャンネルにて配信された「月曜日もパテレ行き」第3回の放送に五十嵐亮太氏、T-岡田氏が出演。今週末に開幕を控える2025シーズンの優勝争いを忖度なしで予想した。
「本命・対抗・大穴」をそれぞれ予想する中で、当初は大穴に楽天を挙げていた五十嵐氏だったが、オープン戦の結果を踏まえて西武に変更。「平良(海馬)が中継ぎに戻ったのはデカいよね」と、今季から中継ぎに再転向した平良海馬投手の存在が、優勝争いのカギを握るのではないかと推測した。
先発と中継ぎ、どちらの平良とも対戦経験があるT-岡田氏は、「後ろ(中継ぎ)の方が嫌だった」と振り返る。その理由として「平良投手は、普通の投手よりもクイックが早いので、自分のタイミングがしっかり取れない」ことを挙げた。
一方で「先発だと、どうしても変化球が多くなって、ちょっと緩い球も入ってきたりして、まだ組みやすい」と分析。「じゃあ、平良がブルペンに戻ったほうが、相手チームからしたら嫌だということだね」と五十嵐氏も納得していた。
番組序盤の『優勝争いガチ予想』コーナーにて、2人の予想が全く同じだったことを受けて、五十嵐氏が「また被ったら嫌だな……。合わせないでよ?」と前置きしつつ、楽天の宗山塁内野手の名前を挙げると、すぐさま「被ってます!」と笑顔のT-岡田氏。「守備の評価が先行していましたけど、キャンプ、オープン戦と打つ方でも結果を残していますしね。バットコントロールがうまいです。大卒1年目でこの打撃は、センスを感じますね」とバッティングを高く評価。「まだまだ伸びしろがある選手ですよね」と今後のさらなる成長に期待を寄せた。
正捕手移籍の影響は「長いことやっている捕手は安心する」
五十嵐氏も「プロの球は、(アマチュアと比較して)平均スピードも違うし、そこについていくのも大変。それでも、宗山選手は今のところしっかりと結果を残しているからね」とうなずいた。
視聴者から「ピッチャー目線から、甲斐拓也捕手の移籍はホークスにとってどんな影響がありますか」という質問が届くと、「正捕手だったので、痛いことは痛いですよね」と五十嵐氏。
「僕はブルペンでしたが、ベテランだったり、長いことやっているキャッチャーのサインは安心するんですよね。『こいつなら大丈夫だ』とか『(自分が考えていた配球とは)ちょっと違うサインだった時も、彼が出すならOK』というところもあるので、甲斐がいなくなって、どう影響するのか……」と自身の経験を交えて、長年正捕手を務める選手の存在の大きさを説いた。
さらに「この前、里崎(智也)さんと、『評価されるには、“勝てるキャッチャー”か“打てるキャッチャー”のどちらかになるしかない』と話になったんです。たしかに、甲斐は打率はそこまで高くないけれど、優勝チーム、日本代表のキャッチャーをやっているというところで評価が高い」と続け、「(甲斐が抜けたソフトバンクは)見ている方もドキドキ、ハラハラという感じにはなるのかなと思います」と語った。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)