“問題児”が壮絶嫌がらせ告白も… ド軍ロハス、元巨人助っ人が反論「態度に出ていた」

チザムJr.が元チームメートのロハスを非難
ヤンキースのジャズ・チザムJr.内野手は、25日(日本時間26日)に米メディア「ジ・アスレチック」が公開した独占インタビューで、マーリンズ時代にミゲル・ロハス内野手(現ドジャース)から受けた行為を非難した。その記事を受け、ロハスがコメント。「正直言って、自分を弁護する必要はない」と気に留めていないようだった。
記事の中でチザムJr.はメジャーデビューした2020年に、ロッカーで特注のスパイクをロハスに切り刻まれたり、牛乳をかけられた行為があったと説明。「もし僕が白人だったらこんなことはしないだろう」「言いたくはないが、野球は白人のスポーツだ」と人種差別であるとも主張した。
記事によると似たような衝突はいくつも続いたといい、当時のドン・マッティングリー監督がチームをまとめるために90分間のミーティングを開くことになったという。
以前からチザムJr.は、ロハスに対して批判的なコメントをしていた。2024年にポッドキャスト「The Pivot」に出演したチザムJr.は、マイアミでの時間を「おそらく自分の人生で最悪の3年間」と話していた。
一方のロハスは、マーリンズ時代からチームリーダーとして選手のまとめ役でもあった。「The Pivot」の中でチザムJr.は、2020年にとある若手選手が初本塁打を打った際、次の打席でフアン・ソト外野手(メッツ)がボールを見逃した際に腰を動かして投手を睨む“ソト・シャッフル”を行い、ロハスが「お前はそんなことするな」と説教したと説明。この行為に対し、チザムJr.は「なんで昇格したての野球を楽しんでいる選手にそんなことをする必要があるのか?」とロハスを非難した。
記事が出た翌日、同メディアのドジャース番、ファビアン・アルダヤ記者がロハスを直撃すると、「正直言って、自分を弁護する必要はない」と説明。人種差別だというチザムの指摘について「これらのルール、古いルールが白人によって作られたと言われるのは本当に不快だ」「私はそれが理解できない。なぜなら私は世界で最も多様性に富んだ場所、ラテンアメリカの出身だからだ。私はこの国に来て文化を学ばなければならなかったし、今も文化を学び続けている。これからもすべての文化を学び続けたい。私たちがつい最近日本に行ったようにね」と、人種差別的な行為であることは否定した。
ロハス「私はそれについて話すつもりはない」
続けてロハスは「クラブハウスで起こっていることを公にする人もいるが、私はそれについて話すつもりはない。私には何が起こったかについて自分なりの意見があるが、プロフェッショナルとしてそれを内輪にとどめておくつもりだ」と、多くは語らなかった。
「僕が言えることは、僕を知っている人たちは、僕がどんな人間か知っているってことだけだ。もう2018年とか、2019年とか、2020年とか、それがいつであれ、過去に生きるつもりはない」
一方、当時マーリンズに所属し、2022年に巨人でもプレーしたルイス・ブリンソン外野手は「ジ・アスレチック」の取材に、当時の雰囲気を証言。「MLBでは彼(チザムJr.)は自分自身でいられていないように感じた。もっといいプレーをするには、ジャズは自分を取り戻さないといけない。クラブハウスの(雰囲気に)フィットできていないから、彼は誰ともつるみたがっていなかった。それが、彼の態度に出ていた」と語り、チザムJr.の態度がトラブルを招いたと主張した。
バハマ出身、27歳のチザムJr.は、デビュー2年目の2021年に124試合に出場。ロハスとは多くの試合で二遊間を組んでいた。高い身体能力を誇る一方で、奔放な言動から“問題児”としても知られている。ロハスにとっては“気になる”存在だったのかもしれない。
(Full-Count編集部)
