佐々木朗希はなぜ制球難に? 米記者が指摘した弱点「ストライクを奪えるのか」

2試合4回1/2で9四球、米記者が弱点を指摘
【MLB】ドジャース 7ー3 タイガース(日本時間30日・ロサンゼルス)
ドジャースの佐々木朗希投手が29日(日本時間30日)、本拠地で行われたタイガース戦に先発登板するも、1回2/3を3安打2失点で降板。前回の東京ドームでのメジャーデビュー登板に続いて苦しい内容となり、米メディアからは早くも弱点を指摘する声が出ている。
この日は初の米国登板となったが、61球でストライクは32球と制球が安定せず、4四球。直球の最速は96.9マイル(約155.9キロ)だった。は19日に東京ドームで行われたカブス戦では3回1安打1失点ながら、やはりも5四球と制球に苦しんだ。同日の最速は100.5マイル(約161.7キロ)だった。
2試合続けて苦しい投球内容に、米メディアでは佐々木の実力に懐疑的な見方も。米メディア「ESPN」のバスター・オルニー記者は29日(日本時間30日)、自身のX(旧ツイッター)に「2先発を終え、ササキは変化球でストライクを奪えるのかという懐疑的な目が新たに発生している。(変化球でストライクが)奪えるようになるまで、MLBの打者は変化球を無視する」とシビアな評価を示した。
この投稿には英語で「なんと」「リーグで最も過大評価されている選手」「制御不能になると恐ろしいことになるかもしれない」「いずれ修正するだろう」と、賛否さまざまなコメントが書き込まれている。
MLB公式データサイト「ベースボール・サバント」によると、ストライクゾーン外の球に対して打者がバットを振った割合を示す「チェイス率」のパーセンタイルは、100点満点中わずか13点という厳しい評価を受けている。
また、米データサイト「ファングラフス」によると、佐々木がストライクゾーン外でバットを振らせた「ボールゾーンスイング率」は15.6%で、MLB平均28.5%を下回る。日本プロ野球の分析を行う「DELTA」のデータによると、日本では2022年と2023年が38%前後、2024年も30%前後の「ボールゾーンスイング率」を記録していた。
日本時代は制球に苦しむ場面が少なかった佐々木だが、メジャーでは2試合で4回1/2に対し9四球。変化球はスライダーとスプリットの2球種が大半を占める佐々木にとって、変化球を見極められていることが苦戦の背景にある。夢に描いた世界最高峰の舞台で、最初の壁に直面している。
(Full-Count編集部)
