清宮は「すごく嫌な選手だった」 不振でも…元監督がベンチで感じた“威圧感”

日本ハム・清宮幸太郎【写真:荒川祐史】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:荒川祐史】

西武の監督を務めた辻発彦氏…清宮は「打てなくてもね、なんか嫌」

 DAZNは、27日からオリジナル野球コンテンツ「BASEBALL TIME」の配信を開始する。番組のMCを務める杉谷拳士氏と、ゲストの辻発彦氏がFull-Countのインタビューに応じ、今季の注目ポイントを語った。オープン戦では日本ハムが優勝。3本塁打を放った清宮幸太郎内野手について、辻氏は「監督として見ていてすごく嫌な選手だった。余裕が出てきたんじゃないかな」とさらなる飛躍に期待する。

 小学生時代から注目を集め、早実では高校通算111本を記録。ドラフト1位で加入し、苦しんだ時期もあった。「そりゃそうさ。高校から入ってきてすぐに一線級の球を打てるわけない」。プロ入りから数年は打率も2割だったが、西武の監督として1年目から清宮を見ていた辻氏は、漂う威圧感をベンチで感じ取っていた。

「俺は、彼が入団してきた時から言ってるよ。相手チームとしてすごく嫌な選手だった。打てなくてもね、本当に魅力を感じる。打てなくてもね、なんか嫌なの。チャンスで打席に入ると、なんか打ちそうな雰囲気を持っていてね。1年目からずっと言ってた。そのくらい嫌な選手だったですよ」

 5年目の2022年に18本塁打を放つと、3年連続で2桁本塁打を記録。昨年に至っては出遅れながらも、7月以降に15本塁打を記録した。「やっぱりスピードへの慣れだよね。成長するということは、スピードに慣れるということ。そして体を絞ってキレも出て。考え方にも余裕が出てきたんじゃないかな」。

 ともにプレー経験もある杉谷氏は、「彼のいいところって、自分のチームを応援できるんですよ。ライバルだろうが、選手を応援できる。ほかの選手が打ってもすごく声を出しますし。ようやく人間性的なところも報われたかなって」と魅力を語る。

杉谷拳士氏(左)と辻発彦氏【写真:藤岡雅樹】
杉谷拳士氏(左)と辻発彦氏【写真:藤岡雅樹】

 辻氏は、20本塁打を飛び越えて30本も「十分行けますよ」と語る。「あれだけ飛ぶんだからね。ツボも持っていて、振り切らなくてもさ、ポンと飛んでいく」と称賛しきりだった。

「BASEBALL TIME 2025 -名将たちの展望-」
配信日:3月27日(木)
出演者:杉谷拳士、中川絵美里、中嶋聡、辻発彦
「BASEBALL TIME 2025」は、DAZNの人気“TIMEシリーズ”の野球版として新たに誕生します。プロ野球の開幕・交流戦・CSの主要モーメントに合わせて配信し、豪華解説陣が深く鋭い視点で今シーズンの注目ポイントを徹底討論します。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

RECOMMEND

CATEGORY