山本由伸が送ったLINE「どうすれば」 宮城大弥との絆…沖縄の子どもたちに“サプライズ”

山本由伸が「宮城大弥基金」の子どもたちを東京Dに招待した理由
屈託のない笑みで、子どもたちの未来に寄り添う。ドジャースの山本由伸投手は、3月18日に東京ドームで行われたカブスとの開幕戦に、6人の子どもと4人の付き添い人の合計10人を招待した。三塁側内野席のチケットをプレゼントしただけでなく、宿泊費やユニホーム、タオルなどのグッズ、さらには東京でお土産を買うための商品券を準備したのだった。
招待した10人は、古巣・オリックスの宮城大弥投手が設立した「一般社団法人 宮城大弥基金」で野球を続けている子どもたちだった。「プレゼントできるチケットが10枚あったので、子どもたちに届けるにはどうすれば良いのかなと考えました。とはいえ、僕の力だけで10人を急に集めるのは難しいことじゃないですか。(観戦に)行きたい人はたくさんいると思ったので、宮城の力を借りました」。
爽やかに当時を振り返る。3月上旬、自分の手元に10枚のチケットが残った。「宮城に相談したら、人数がちょうどくらいだったんです。そこで基金の団体の方たちを招待することになりましたね」。1通のLINEが、沖縄の野球少年少女を喜ばせるきっかけになった。
「今回は沖縄の子どもたちに来てもらえてよかったなと思ってます。メジャーリーグもそうですけど、なかなか東京に行く機会も少ないと思うので。僕も岡山出身で、そうでした。野球観戦に関わらず、良い経験をしてもらえたなら良かったなと思います。こんなところがあるんだなと。世界観が広がるきっかけになればいいなと思っています」
当日、開幕投手を務めた山本は5回3安打1失点の投球で今季初勝利をマーク。大観衆を前にヒーローインタビューを受けた。無数のフラッシュライトが、少年少女の瞳にも映し出されていた。
(真柴健 / Ken Mashiba)
