佐々木朗希に浮上するマイナー降格論 米記者は“バッサリ”、察知した感情「つらかった」

計4回2/3で9四球と制球難…2試合続けて押し出しも
“逸材”が苦難の出だしとなった。ドジャース・佐々木朗希投手はここまで2試合に登板するも、計4回2/3で9四球と制球難に陥り、防御率5.79にとどまっている。一部ではマイナー降格を勧める声も上がる中、米識者は「何も学べない」として降格論は“無益”だとしている。
「MLBネットワーク」は「ロウキ・ササキのここまでの四球数に関して懸念の必要はあるでしょうか?」とし、アンソニー・カストロビンス記者による見解を公開した。同氏は「彼はまだ2先発しかしていません」とし、そもそも佐々木について論じるサンプルサイズの少なさを指摘。その上で「彼は完成品ではない。球そのものは素晴らしいが、若く(考え方に)柔軟性があり、市場においてはかなりのお買い得だが、完成品ではない」と言う。
3月29日(日本時間30日)の米国デビュー戦は1回2/3を投げ3安打2失点で無念の降板。その後はベンチで目を赤らめる様子が中継映像でも抜かれていた。同氏は「彼が感情的になるのを見たでしょう。先日あの先発マウンドから降りる時の彼を見ていてつらかった」と想いを告白。「そしてこれ(メジャーへの転身)は彼にとっては大きな修正を要するものです。ボールそのものに(慣れるに)も大きな修正を求められる」と、多くの課題が残っているとも指摘する。
修正に時間がかかるのであれば、なおのことマイナーで研鑽を積めばいいのでは……との見方もできるが、「彼の球そのものがあまりに良いので、3Aでは打者を圧倒するだけで何も学ばないでしょう」とカストロビンス氏。そしてドジャースは開幕8連勝を飾り、選手層も厚い“最強軍団”。それゆえ佐々木がメジャーにとどまって仮に結果が残せなくても、「シーズンに大きな影響があるとは思えない」という。
佐々木の次戦登板は5日(同6日)の敵地フィリーズ戦が予定されている。東地区の強豪軍団を相手に、本来持つ力量を発揮できるだろうか。
(Full-Count編集部)
