サイクル王手の大谷翔平に敵地実況まで“ワクワク” 四球にブーイング…起きた異様な光景

ナショナルズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ナショナルズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

サイクル安打王手で迎えた9回2死三塁の第5打席、全6球スプリットで四球

 ドジャースの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、敵地で行われたナショナルズ戦で4打数3安打2打点の活躍を見せた。サイクル安打に王手をかけて迎えた4-6の9回2死三塁の第5打席で、抑えのカイル・フィネガン投手は全6球スプリットを投じて四球。敵地にもかかわらずブーイングが起きる異様な光景となった。

 ナショナルズ地元放送局「MASNスポーツ」では8回終了後に実況のボブ・カーペンター氏が「誰かが塁に出れば大谷が打席に立ちます。なので何が起きようとドラマが残っています」と“ワクワク”した様子。実際に9回に打席が回ってくると「来ました」と興奮気味だった。

 解説のケビン・フランドセン氏は「(大谷とベッツ)どちらも選びたくないだろう。オオタニを歩かせたら二盗される」と強力打線を警戒。カーペンター氏は「全員が立ち上がっています。どちらのチームを応援していようとも」と球場の雰囲気を実況。大谷が四球を選ぶと「ナショナルズパーク、なんという夜」「彼は見送り四球」「ドジャースファンがブーイングしています」などと伝えた。

 一方、ドジャース地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」では解説のエリック・キャロス氏が「サイクルはほしくありません。本塁打がいいです」と熱望。実況のジョー・デービス氏が「6球目もスプリットですか?」と問いかけると、キャロス氏は「そうでないといけません」と騒然とした雰囲気に驚いていた。

「MASNスポーツ」は試合後のフィネガンのコメントを紹介。3連投ながら力投した守護神は「2死だから常にあと1球で終わりの状態。オオタニとの対戦では、彼に負かされたくなかったから、彼が振りたくないボール球を振らせたかった。彼は素晴らしい仕事をした。あの打席で終始戦って四球を選んだ。だがムーキー(ベッツ)への最後の球は思うところに投げられた最後のアウトを取れた」と振り返った。

(Full-Count編集部)

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