ソフトバンクがオリックスに逆転勝利 両軍計30安打19得点の乱打戦…9日のパ・リーグ

山川穂高の2号3ランで逆転、鷹が乱打戦を制す
ソフトバンクは京セラドームでオリックスに10-9で勝利した。先発・大津亮介投手は、2回に2安打と四球で2死満塁から中川圭太内野手の適時打で2点を失う。4回には頓宮裕真捕手に5号ソロを浴び、5回には2安打で1死一、三塁から二塁手の失策で1点を失い降板。後を受けた松本晴投手は西野真弘内野手に適時打を許した。6回にも大山凌投手が太田椋内野手の適時打で1点を失った。
打線は3回、失策で走者を二塁に置き、廣瀬隆太内野手の適時打で1点を返す。5回にはジーター・ダウンズ内野手が二塁打で出塁し、周東佑京内野手の適時打で生還。8回には佐藤直樹外野手、中村晃外野手、山川穂高内野手、正木智也外野手の4連打で2点を挙げると、ダウンズにも適時二塁打が生まれ、5-6と1点差に詰め寄った。
迎えた9回、安打と四球で1死一、二塁の好機をつくり、山川の2号3ランで逆転に成功。さらに正木、ダウンズの安打で2死二、三塁とし、渡邉陸捕手の適時打で2点を追加。9回はホセ・オスナ投手が死球と2安打で1死満塁のピンチを招き、紅林弘太郎内野手の犠飛と中川の2点適時二塁打で3点を失ったが、リードを守り切り10-9で試合終了。
ソフトバンクは、計15安打で10得点の猛攻で3連勝。山川が3安打4打点、ダウンズが3安打1打点をマークした。
一方のオリックスは、先発・曽谷龍平投手が6回98球5安打2四球5奪三振2失点(自責点1)と試合をつくり、打線は計15安打9得点と奮闘。しかし、博志投手が3失点、平野佳寿投手が4失点、井口和朋投手が1失点とリリーフ陣が崩れた。なお、平野はNPB通算700試合登板を達成している。
レイエスが3安打2打点、先発・加藤貴之が今季初勝利
日本ハムは楽天モバイルパークで楽天に8-2で勝利した。2回、万波中正外野手の3号ソロで先制した日本ハム。直後、先発・加藤貴之投手が1点を失い同点とされたが、5回に1死二塁とチャンスを得ると、フランミル・レイエス外野手の適時二塁打で勝ち越し。さらに2死一、三塁から清宮幸太郎内野手の適時二塁打で4-1とした。
加藤は走者こそ許しながらも粘りの投球で5回まで無失点。6回に1死を取ったところで降板し、福谷浩司投手がこの回を締めた。7回は柳川大晟投手が今季初登板で無失点。8回には水野達稀内野手の3点適時三塁打とレイエスの適時打で4点を追加した。
その後は8回を河野竜生投手、9回を齋藤友貴哉投手がつなぎ、1点を失いながらも8-2で試合終了。加藤が6回途中1失点で今季初勝利。計17安打8得点の打線は、奈良間大己内野手が4安打、レイエスが3安打2打点、吉田賢吾捕手、五十幡亮汰外野手が2安打を記録した。
敗れた楽天は、先発・辛島航投手が5回途中8安打1四球4失点と試合をつくれず。打線も先制直後の2回に4安打を集めたが、流れをつかみきれなかった。村林一輝内野手、小郷裕哉外野手、渡邊佳明内野手が2安打をマークしている。
菅井信也が6回無失点、初回の2点を守り切り西武が勝利
西武は県営大宮球場でロッテに2-0で勝利した。初回、先頭の長谷川信哉外野手が内野安打で出塁すると、タイラー・ネビン外野手の二塁打で1死二、三塁のチャンスを演出。ここで中村剛也が先制打を放ち、続く渡部聖弥外野手もバットを折りながらショートへの内野安打で2点を先行した。
先発・菅井信也投手は3回まで無安打投球。4回、5回にはそれぞれ先頭に安打を許したものの、後続を3人で退けた。6回は2四球を与えたが無失点で抑え、6回86球2安打3四球6奪三振無失点で降板。
7回は甲斐野央投手、8回はトレイ・ウィンゲンター投手がつなぐと、9回には平良海馬投手が登板。今季初のセーブシチュエーションだったが、無失点で締めて試合終了。初回の2点を守り切った西武は、中村剛と渡部聖が2安打1打点の活躍を見せた。
敗れたロッテは、先発・西野勇士投手が6回6安打2四死球2失点と試合をつくったが、打線がわずか2安打に終わった。藤岡裕大内野手が1安打2四球で3出塁。初回にはファインプレーも見せた。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)