山本由伸をロバーツ監督大絶賛 強力打線を封じた“魔球”に脱帽「球界の中でも最高レベル」

試合後、取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:真柴健】
試合後、取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:真柴健】

カブス戦に先発…6回103球で2安打9奪三振

【MLB】ドジャース 3ー0 カブス(日本時間12日・ロサンゼルス)

 ドジャースは11日(日本時間12日)、本拠地で行われたカブス戦に3-0で勝利した。試合後に取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は「球界の中でも最高レベルのスプリットだ」と、6回無失点の力投を見せたエースを称えた。

 文字通りの奪三振ショーだった。初回先頭のイアン・ハップ内野手は4球目のスプリットで空振り三振に仕留め、続く強打者のカイル・タッカー外野手には、この日最速の96.7マイル(約155.6キロ)直球で見逃し三振。2死からは3番の鈴木誠也外野手を右飛に打ち取った。

 2回も2つの三振を奪い、3回も3者凡退に封じた。しかし4回、1死からタッカーに右翼線二塁打を許すと、鈴木にも右前打を浴びたが、オーバーラン。2死三塁となり、マイケル・ブッシュ内野手を6球目のスプリットで空振り三振に仕留め、山本は雄叫びをあげた。

 5回は3者凡退、6回は2死から四球で走者を出し、二塁打を浴びたタッカーを打席に迎えたが、フルカウントからカッターで空振り三振に仕留め、6回無失点で降板。103球を投げて2安打無失点、1与四球9奪三振の好投で、本拠地ファンはスタンディングオベーションをおくった。今季成績は2勝1敗、防御率1.23、28奪三振となっている。

 強力カブス打線を封じた右腕に対し、指揮官は「向こうにはいい打者が何人かいる。タッカーやハップ、他にも打てる選手がいる」とし、それを封じた山本の“魔球”は「球界の中でも最高レベルのスプリットだ」と脱帽した。

 また、自身の現役時代を思い出し、「日本のメディアの前で、比較しすぎたりはしたくないが、少しヒデオみたいな部分もある。彼はトルネード投法で投げるわけではないけど、今の彼はすごく自信を持っている」と、野茂英雄氏の姿を並べた。「スプリットでストライクを取り、ボール球も投げ、空振りや三振を奪う。制球されたいい直球だったり。そういうところは、よくヒデオに似ている」と、2人の姿が重なって見えたようだ。

【実際の1球】ロバーツ監督が脱帽 「球界最高」と称えた山本由伸の“魔球”

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