坂本勇人の“異変” 自己最悪「42.3」が示す不振の要因、復活の鍵は「眼」か

坂本は打率.129と打撃不振、細かなデータで紐解くと…
巨人・坂本勇人内野手は15日、出場選手登録を抹消となった。プロ19年目の今季は開幕スタメンに入ったものの、11試合出場で打率.129、0本塁打、2打点。極度の打撃不振で2軍再調整となった。歴代16位の通算2419安打を誇るスターに何が起きているのか。プロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータで紐解くと、苦戦の要因が見えてくる。
通算打率.288。2008年のレギュラー定着以降、安定した打撃でチームを引っ張ってきたが、細かなデータを見ていくと、明らかに“異変”が生じている。ボールゾーンに対するスイング率が悪化しているのだ。
ボールスイング率は例年20%後半を推移していたが、2023年は30.0%。2024年は32.9%とキャリアワーストを記録し、2025年は42.3%となっている。34打席に立った今季は1四球のみで四球率2.9%。なお、MVPを受賞した2019年はボールスイング率は自己最高の24.0%を記録。四球率12.9%だった。ボールの見極め、まさに「眼」が復活の鍵と言えそうだ。
阿部巨人はリーグトップのチーム打率.262、同2位タイの51得点を挙げているが、7勝7敗と今ひとつ乗り切れていない。経験豊富なベテランは、リーグ優勝を争う中で何よりも欠かせない戦力。少年野球時代のチームメートで通算200勝を狙う田中将大とともにスターの復活を待ちたい。
(Full-Count編集部)