トレード加入26歳は「いてくれないと困る存在」 DeNAで“独り占め”、コーチ称賛のワケ

巨人戦で躍動したDeNA・三森大貴【写真:加治屋友輝】
巨人戦で躍動したDeNA・三森大貴【写真:加治屋友輝】

ソフトバンクからトレード加入した三森は移籍後初の2番で5打数2安打1盗塁

■DeNA 9ー1 巨人(17日・東京ドーム)

 DeNAの三森大貴内野手が17日、東京ドームで行われた巨人戦で5打数2安打1打点1盗塁と躍動し、連敗ストップに貢献した。ここまで打率.314でチームの全5盗塁をマーク。ソフトバンクからトレードで加入した26歳の新戦力について、河田雄祐外野守備兼ベースコーチ兼野手コーチは「いてくれないと困る存在になっちゃったね」とその貢献を称えた。

 移籍後初めて2番で先発出場した三森は、初回に先頭の梶原が二塁打で出塁して第1打席を迎えた。叩きつけるようなバッティングで俊足を生かして二塁内野安打で出塁すると、続く度会への初球にスタートを切って二塁を陥れた。超攻撃的な1、2番が田中攻略の糸口となった。

 河田コーチは「まず非常に気持ちが積極的だよね。マーくん(田中)が気持ちスーパークイックよりも少し緩んでいるところをパンとスタートを切った。甲斐があれだけいい球を投げてもスライディングもいいから。そういうのが全て出ている」と姿勢を絶賛する。

 走塁だけではない。第2打席は中前適時打を放ち「繋いでくれたチャンスをとにかくものにしたいと思って打席に入りました」とクールに振り返る。また守備では三塁と一塁を守り、9回2死一、二塁からは中山な痛烈なゴロをダイビングで好捕して試合を締めた。

「ソフトバンクをああいう形で出てきて、新しいユニホームを来て飢えている感じはあるよね。風貌的に普段は見えにくいかもしれないけど内に秘めるものをすごく感じる。最初活躍したけどまたベンチになって、久しぶりにスタメンで出てまた結果を残すというのは、やはり力があるのかな。全てにおいて、戦力としてずっといてくれないと困る存在になっちゃったね。怪我とかされるとチームは痛い。あまり褒めたくはないけど、ちょっと感心するかな」と河田コーチは目を細めた。

 新たなリーグでの出場が増えれば増えるほど、今後は研究もされていくだろう。それでも「また一から自分の野球人生を作り上げていくじゃないですけど、ホークスの野球はもう終わったので、新しい野球で積み重ねていければいいと思います」と誓った通り、背番号26の存在はDeNAに新たな風を吹き込んでいる。

(町田利衣 / Rie Machida)

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