佐々木朗希の無視できない“欠点” 防御率3点台も…平均以下続出の厳しい現実

xERAは5.32…Chase%も低迷
ドジャース・佐々木朗希投手は今季5先発して0勝1敗、防御率3.20をマーク。19日(日本時間20日)のレンジャーズ戦は6回2失点にまとめ、初のクオリティスタートを達成した。一方で、投球の“質”では結果以上に苦戦しているようだ。
MLB公式のデータサイト「ベースボールサバント」では、スタットキャストに基づいた詳細なデータが掲載されている。また、50を基準として、最大が100、最低1の「パーセンタイル・ランキング」も併記されており、100に近いほど赤、逆に平均以下だと青で可視化されている。
日本時代から剛腕として鳴らした佐々木は今季の平均球速が96.5マイル(約155キロ)で「84」。リリース位置を示すエクステンションは「92」と球界トップクラスの数字を出しているが、他の10項目はいずれも平均以下。「パーセンタイル・ランキング」は青が中心となっている。
中でも気になるのが、打球初速や角度、与四球や奪三振などを基に算出される防御率「xERA」。佐々木の現在の防御率は3.20の一方で、xERAは5.32と2点以上も悪い。与四球率7.32と制球面で苦戦しているのはもちろん、被打球速度も「25」と大きく平均を下回り、ボール球を振らせる割合「Chase%」も「10」にとどまっている。
データ上では、佐々木のここまでの成績は“上振れ”している状況で、防御率は運がいいから3点台になっていると判断できる。もっとも、徐々に投球面が安定してきたのも事実。改めて、今後のピッチングにも注目したい。