12球団トップの.710…佐藤輝明は何が変わった? 1年で“激変”、無双を導く「0.95」

阪神・佐藤輝明【写真:矢口亨】
阪神・佐藤輝明【写真:矢口亨】

打撃指標からみる変化…チェンジアップなど変化球への対応力が上がっている

 阪神・佐藤輝明内野手が充実の5年目を過ごしている。本塁打、得点、長打率などで12球団トップ。22日終了時点でリーグ2位につける阪神打線を引っ張っている。打撃指標を見ると、昨年までとの違いが鮮明に表れている。

 佐藤輝は18試合で打率.290(69打数20安打)、7本塁打18打点、15得点、長打率.710、OPS1.057をマーク。開幕当初は3番を務め、15日のヤクルト戦から4番に座っている。得点と長打率は12球団単独1位、本塁打は巨人・岡本和真内野手と並んでトップだ。

 昨年までも阪神の主軸として活躍してきたが、今季はさらに磨きがかかっている。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、チェンジアップ100球当たりに対する得点増減「wCH/C」は17.22、シンカー100球当たりに対する得点増減「wSI/C」は29.17でいずれも12球団1位だ。昨年はそれぞれ1.62と2.45。大きな変化が見て取れる。

 また、勝利期待値を基に選手がどれだけ勝利期待値を増減させたかによって貢献度を評価する指標「WPA」も、12球団1位の0.95。勝負強さも際立っている。進化する26歳は今季どんな数字を残すか、注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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