阿部巨人を支える“ボールボーイズ”「2人でよく3軍戦で」 大勢が語る相乗効果

山崎は開幕28回連続無失点、2007年高橋尚成の球団記録に並んだ
■巨人 2ー0 中日(23日・東京ドーム)
巨人・山崎伊織投手は23日、中日戦で5回5安打無失点と粘りの投球を見せた。開幕連続イニング無失点を「28」に伸ばし、2007年高橋尚成の球団記録に並んだ。チームは大城卓三捕手が決勝の2号2ラン。2連勝を飾り、25日からの阪神3連戦(甲子園)へ弾みをつけた。
絶対に落とさない。両軍無得点の8回。4番手・大勢はみなぎってきた。先頭打者を出したものの、3者連続空振り三振。「伊織さんが引き続きすごい投球をされていた。勝ちが伊織さんに付けばもっと良かったなと投手陣は思うんですけど、チームが勝って良かったですし、大城さんが本塁打を打って勝てたのが良かったです」と声を弾ませた。
菅野がメジャーへ移籍し、エース・戸郷がまさかの2軍再調整。火曜日の井上温大と水曜日の山崎がここまで先発陣を引っ張っているが、2人には共通点がある。大勢が明かす。
「伊織さんはトミー・ジョン(手術後)で全然投げられていない時があった。やっと投げ始めたのが2年目(2022年)。結構苦労していて、『3軍戦でボールボーイをやっていた』と聞いていた」
「今年、温大と伊織さんがすごく活躍されているんですけど。『2人でよくボールボーイを3軍戦でしていた』と聞いています。この2人がボールボーイをしていたんだと。苦労してマウンドに立っているんだなと思うと、勝ちで繋がってきた時はより勝利に貢献したいなと思いながら試合を見ています」
この2人が先発した試合は6勝1敗1分。勝利した6試合のうち3点差以内は4試合と接戦をきっちりものにしている。大勢が明かした秘話との関係は決して無関係ではないだろう。
井上、山崎の“ボールボーイズ”の次回登板は29、30日の広島戦(東京ドーム)。11日からの敵地で同一カード3連敗を喫しただけに、きっちりやり返したいところだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)