5連敗DeNAの光…いまだ0.00で「大きな存在になっている」 投手Cも太鼓判押す24歳の貢献

DeNAの宮城が2回1安打無失点、7年目の今季7試合でいまだ防御率0.00
■阪神 4ー2 DeNA(24日・横浜)
DeNAの宮城滝太投手が24日、横浜スタジアムで行われた阪神戦の8回から3番手で登板し、2回1安打無失点と好投した。今季7試合計9回2/3を投げいまだ防御率0.00。育成出身の7年目右腕が、飛躍のときを迎えようとしている。
2-1の7回に3点を奪われ逆転を許して沈みかけた本拠地の空気を、宮城がもう一度引き戻した。8回をわずか3球で三者凡退。イニング跨ぎとなった9回は近本に左前打こそ許したが無失点でしのいだ。結局勝利には届かなかったが、最後の攻撃への希望をつなぐ投球だった。
2018年育成ドラフト1位で滋賀学園高から入団。2022年に念願の支配下を掴み、2023年に1軍デビューして13試合に登板した。昨季はわずか1登板で防御率13.50に沈んだが、今季は開幕1軍入りを果たすとここまで快進撃を続けている。
小杉コーチは「直球がゾーンの中に収まっている確率が高くなってるってところがすごく大きいですね。大きくあっち行ったりこっち行ったりってものが、まだたまにあったりはするんですけど、かなり少なくなってきている。カーブがかなりアクセントになっていて、どのカウントでもストライクを取れるっていうのが大きいのと、あとはフォークの量を増やしてるんですけど、それで空振りも取れてるので、それはかなり大きいかなと思いますね」と24歳の“変化”を説明した。
さらに「あの辺りを投げるポジションでかなり大きい存在にはなっているし、ゆくゆくは勝っているところでも投げられるんじゃないかなと十分に思ってます」とも。今のような姿を見せ続ければ“勝利の方程式”入りも見えてくる。今季初の5連敗で借金6に膨らんだ一戦で、希望の光となった。
(町田利衣 / Rie Machida)