ド軍スタッフが日本で発見 実感した「Made in Japan」の基準…叶った朗希の“要望”

ドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】
ドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】

ド軍幹部が語る…日本製の便座設置の舞台裏

 ドジャースの本拠地・ドジャースタジアムの改装に伴い、トイレに設置された日本の温水洗浄便座。今季加入した佐々木朗希投手の希望でもあったという。設置にあたっては、東京遠征で学んだことも大きな要素だったと球団関係者が語っている。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は、ドジャース番のビル・プランケット記者による温水洗浄便座設置にまつわる記事を掲載した。佐々木が契約交渉の際、スタン・カステンCEOに日本製のトイレがあるか質問したことがきっかけの1つになったといい、カステン氏からドジャースの企画開発担当副部長を務めるジャネット・マリー・スミス氏に話が持ち込まれたという。

 スミス氏はMLBで30年以上キャリアがあり、オリオールズの本拠地カムデンヤーズの設計やレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークの改修を担当。ここ13年以上にわたってドジャースタジアムの様々な改修などを手がけている。

 しかし、話が持ち込まれた時点でクラブハウスの改修工事はかなり進んでおり、簡単なことではなかった。カステン氏自身もトイレの新設が大変な作業だということを理解していたが、スミス氏も日本の便座設置に価値があることに同意した。

「チームには文化的背景が異なっていたり、衛生面やプライバシーの基準が違ったりする選手がたくさんいます。彼らをより快適にする手段があるのなら、そうすべきなんです」とスミス氏は語る。

 さらに、「理由はたくさんありますが、東京を本当に楽しみました。(理由の)1つは、私たちが高品質トイレだと(一般的に)思っているものが、東京ではどこにでもあると学んだこと。いわゆる『普通』のトイレを見たのは公共の公園だけで、そこには『洋式』と表示され、(使い方の)説明まであった」と語っている。東京シリーズで来日した際に学んだことも日本製便座設置の後押しになったようだ。

(Full-Count編集部)

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